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幸田文の単行本の装丁は総じて素晴らしい。
そのなかでもこれは・・・。

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 題字は金色ですが、しっかり意匠の中におさまっています。装画は東京芸大の名誉教授で、金箔の独自技法を用いた吉田善彦さんですね。
 文も着物好き、吉田さんは呉服屋の息子、まるで和服のよう。

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 幸田文の作品が好きな人に気に入ってもらえるために、講談社も気張りましたって感じです。

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 ジャケ買いしちゃいますよね。

 1991年10月が初版ですぐ12月には重版出来、これはその二刷りです。
 幸田文の最後の長編でこの作りなら見た瞬間に買っちゃいますよね。

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 幸田作品は凝った装飾の貼り函に入ったものも多いのですが、これは箱入りでないぶん著者近影があってうれしい。

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