華やかな孤独 作家 林芙美子
林芙美子なら今のジェンダーイコールをどう考えるのかなぁ。
複雑な生い立ち、職業を転々、貧乏、大バッシング・・・ドラマチックな人生を駆け抜けた昭和の人気女流作家林芙美子の伝記です。
国内外を旅しながら、執筆依頼を断らず大量の作品を残し、散財もし、とやかくも言われた人ですが、だからこそ魅力的。
女性の権利というよりも、私の権利をもとめて明治・大正・昭和を駆け抜けるように生きました。
故森光子さんのライフワークとなったでんぐり返りの「放浪記」は、林芙美子の自伝的小説です。
舞台化されるほど題材となる林の人生がドラマチックすぎるので、いくらでも娯楽性を強く打ち出せたでしょうが、近代日本文学の研究家で文芸評論家の尾形明子さんだけに一味違います。
藤原書店の初版です。
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