053 | 青梅街道行脚1: ガスミュージアムに行った



事の始まりは数週間前の日曜、武蔵野美術大学の美術館を見に行こうと自転車で向かったらまさかの休館、つか大学自体閉鎖されてた。考えてみたら日曜くらい大学も閉めてるワな。なのにその日曜も美術館が開館してる風に記載してた東京ART BEAT許すまじ。

で、無目的に帰るのも癪だからムサ美周辺=小平で、なんか見所ないかな〜、などとスマホで検索したら「ガスミュージアム」なるスポットが出た。何?ガスミュージアムって??? でもその時もう夕方4時頃で、5時に閉めるそのミュージアムは移動時間を考えると寄れなかった(自業自得・苦笑)。


てな訳で先週末の土曜にリベンジ。東京ガスが運営する日本のガスの歴史を垣間見れるガスミュージアム。庭園風の敷地内に瀟洒なレンガ造りの展示棟が2つ、見学無料です。
どーでもイイけどこの日は改造MTBじゃなく珍しくロードレーサーを出した。










↑1つ上の画像左の棟に入ったら、丁度ガス燈の点火体験ができるとの事で、持たされたチャッカマンで点火させて頂いた。昔の一般家庭の屋内用照明だったそうです。ほんのり天然ガスの匂いがする、照明を落とした館内で点火した。この画像はもう館内を明るくした後だけど、点火時は館内暗くしてありました。優しい温かい感じのガスの灯りが素敵でした。

ガス燈の先端の白い部分の細かく編まれた構造は、見た目的にとっても脆そうで、着火する時に触れてはいけないそうです。キュレーターのおねーさん曰く、燃やして灰にした後の物質に薬液を染み込ませて炎を安定させる機構で、本当に脆いそうです。



様々な屋内用ガス燈、ガス燈って言うかランプっぽい。



大昔のガス会社の作業員さんの半纏、格好いい。



ガスに関する舶来の指南書、挿絵デザインがいかす。










昔のガスストーブ、重厚な感じの鋳造製。



ガスの偉人達。



電球だけど内部にはガスが封入されてます。



ガス燃料のアイロン、なんかスチームパンクっぽい。



おもちゃみたいな可愛いガスレンジ。実際に調理してみた解説も可愛い♪












敷地内の庭園ではもちろんガス燈点灯中。



ファイナルファンタジーとかに出てきそうな威容のプラント=ガスコークガイド車。
石炭を乾留(蒸し焼き)してガスを作っていた時代のもの。ガスって石炭から作ってたのか昔は。ンで、ガスを発生させた後の石炭はコークスになり、このコークガイド車で運ばれて冷却され、燃料としてのコークスになるそうです。なんか凄い。










もう1つの展示棟へ。ロマンを感じる英国製のガスオーブン。



ガスストーブ、なぜカニ?



ガスのコーヒーメーカー、悪魔的な実験道具みたいな素敵造形。故 天本英世さんに淹れて欲しい♪



ガスパイプオルガン、ここまで来るともうSFの世界だ、萌えぇ。



昔のガス管。



なんか「装甲騎兵ボトムズ」っぽい。



現代のガス輸送船。
LNG船「ノースウエスト サンダーリング号」。なんか強そうな名前の1989年建造(平成元年生まれ)。全長272m。全幅47.2m。総トン数93,200トン。満載時の総重量105.010トン。航行速度:18.5キロノット。



館内全景。ガスの歴史を示す上で現代のガス関係の製品も陳列されてるけど、ショールームではないので商売っ気はゼロ。










いかす展示物がガンガン陳列されてるのにロハなのは太っ腹だ。萌え系の昔の機械もたくさんあったし、メカ好きの人にもオススメの博物館。週末だってのに自分以外の来館者は殆どいなくて、嬉しいやら悲しいやら(苦笑)。
余計なお世話だけど、折角だからガスを使った大正モダンなカフェとか(もちろん有料で)併設されると、もっと集客できそうな気がする。がんばれ東京ガス!
http://www.gasmuseum.jp