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野球場図鑑/北九州市立大谷球場

【所在地】北九州市八幡東区大谷 1-2-15
【両翼】102m
【中堅】122m
【収容人員】5,000人
【アクセス】JR鹿児島本線・八幡駅から徒歩15分
【リンク】
 株式会社スピナ(指定管理者)

球場正面。

 旧八幡市の官営製鐵所がとりまくエリアに昭和3年開場した歴史ある野球場。元々は官営製鐵所の福利厚生施設で、後に社会人野球の名門・新日鉄八幡のホームグラウンドとなり、同部が03年都市対抗野球大会予選を最後に廃部となった後は北九州市の所有となる。
 街の隆盛と歴史を共にしてきた野球場で、特に門司鉄道管理局(現JR九州)との定期戦「製門戦」は「西の早慶戦」と呼ばれ、日本で最も長く続く定期戦と言われた。また西鉄ライオンズのホームゲームが行われていた事もある。
 現在でも現役の野球場で、春秋の高校野球(特に北九州市内の大会)、九州地区大学野球連盟の公式戦、社会人野球全国大会の予選等ほぼすべてのカテゴリで活躍する。
 野球場というよりもはや歴史的建造物の域であり、正面の階段を上り門をくぐるとすぐ眼下にグラウンドという、地形に逆らわないシンプルな造りであるため老朽化があまり問題にならないのかもしれないが、元々の造りを活かして綺麗にリニューアルされたら野球場界では結構大きなニュースになるだろう。
 11月上旬、球場一帯で行われる「起業祭」(明治34年、官営八幡製鐵所の作業開始式がルーツ)は60万人以上の人出で賑わう。地域密着という点ではソフトバンクホークス以上とも言える。

野球場図鑑/index
野球場図鑑/福岡県


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