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而立したい自立支援医療受給者の日記(2022/06/19)

そういえば先週更新するの忘れてたな

名作とヒット作は違う

ワイドショーの某司会者がワンピースを「友達が少ない人が多く読んでるイメージ」と言って軽く炎上した

それだけファンが多いということだ

だがあの作品はヒット作だが名作にはなりえない、と思っている

理由はあの作品は「説明しすぎ」だからだ

だからこそ1から10まで説明してほしい今の時代のニーズに合っていて売れてるんだろう

名作になる条件

ワンピースはヒットしている

その1点で勝負している作品だと思う

画力も他のレジェンド達に比べるとそこまでうまくない(こち亀最終回のジャンプの表紙を見てくれ。めっちゃ不気味)というか自分の作風しか描けない

構成もさすがに風呂敷広げすぎというか後付け設定が多すぎる

ただ売れている

それは認めざるを得ない

だが名作ではない

なぜなら「部外者が考察できる余地がない」からだ

我々Twitter廃人には「ボッシュ・ショック」のことは記憶に新しいだろう

「ガンダムF90の強奪の真の黒幕」

「ガンダムに乗りたいがために暴れまわった小物」

「台詞だけが有名なおじさん」

などとアニヲタwikiでは散々な言われようであった

が今年の1月これまでの印象を180°変える回がガンダムエースで連載された

彼は「ガンダムに憧れる小物」から「アムロの戦友」になったのだ(詳しくはtogetterのまとめかアニヲタwiki参照)

これは決して御禿や原作者が関わってないと言えるわけではない

だがこのような解釈を生んだF90や宇宙世紀シリーズは名作と言えるだろう

また最近のアプリでもロスストやハガレンなどのリバイバルも多く、NHKでも岸辺露伴が動かないなど映像化も多くの名作で行われている

これらに共通するのは「解釈の余地が残されている」ということだ

我々のいじり代があるということだ

ワンピースにはそれがない

ワンピースはある種の根性論の体現者

コマに情報量が多いんじゃなくて話に情報量が多い

しかも百巻突破した今でもどこからでも話取ってくるので追い付くのにも時間がかかる

これらからワンピースは名作にはならない、と僕は考える

多分これは作者である尾田栄一郎も思っている

彼の師はAKIRAの大友克洋だそうだ

彼の絵はスッキリとしているが必要なら情報が全てそろったある種のスタイリッシュさがある

尾田にはそれができなかった

だからとにかく売り続けるしかない

おしゃれスーパーに駄菓子屋が勝つためにはありとあらゆる商品を大量に捌き続けるしかないのだ

ヒットのためのがむしゃらさだけで名作に勝とうとしている

それは体育会系が好きな「雑草という名前の草はない」理論ではないだろうか

だからこそ我々オタクとは昔から相性が悪いのではないだろうか

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