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グルテンフリー食品って意外とあるんだ!そしてドイツでグルテンフリーのおしゃれカフェ発見!   美食の国イタリアで突然小麦アレルギーになる(3)

前回の記事を書いてから1年半ほどの月日が経過した。相変わらず、いや私のアレルギーは「グルテン不耐症」という事が判明した。「セリアック」と言われているやつである。今やグルテンフリー生活にもすっかり慣れ、たまの外食の時は「野菜グリル」のように健康意識高めなメニューだったり「3種類の肉グリル盛り合わせ」のようなガッツリ・フードファイト系のメニューを選ぶようになった。いやそれしか食べられない。私のアレルギーは症状こそ穏やかではあるが、ほんの少しスーパーの「小麦コーナー」を横切っただけで翌日にはお決まりの首のリンパ沿いが痒くなる。ひどい時は蕁麻疹だ。

さて前回までの2記事を読み返すと、まだまだ暗中模索な日々を過ごしているなぁと未来の私は思っている。この1年半で私もグルテンフリー食品には随分と精通した。グルテンフリー食品を長年扱っている「Schär」という会社が南チロルが本社という事は大きかった。いわゆる「粉もん」というものは大体ここのものを使っている。パン専用粉、麺専用粉、マルチタイプの粉を手がける一方で、マーブルケーキ、マドレーヌなどの甘いお菓子、サンドイッチ用のパンなど既に出来上がった「粉もん」も実に痒いところに手が届いているラインナップなのだ。初めの頃は、そう前回の記事を書いていた頃は「小麦代替品」がようやく見つかり小麦製品が食べられなかった日々を取り戻すかのように食べた。しかし人間とは贅沢なものだ。あれほどお世話になっている「グルテンフリーパン」「グルテンフリースパゲッティ」「グルテンフリーマドレーヌ」を食べ続けていると、工場製品の食品を食べる自分になんだか虚しい気分が湧いてきたのだ。味も食感も遜色ないのに私はわがままなのだろうか?時折通るパン屋から焼きたてのパンを匂いが流れてくると「ああ、焼きたてのパンが食べたい」と思うのだ。最近ヨーロッパではグルテンフリー専門のベーカリーやパテシエリーが増えているが、それはあくまでも「都会」の話であり、私が住む「秘境」にはまだ店舗が来ることは先であろう。

昨夏にドイツ・ミュンヘンを訪れたときに偶然見つけた「可愛らしい」「オシャレ」なパテシエリーが「オールグルテンフリー」だということを知った時は胸が高鳴った。「こんなお洒落な雰囲気の店内で焼きたてのグルテンフリーのパンが食べられるなんて!」「クロワッサンなんて食べるのいつぶりだよ?」もう止まらない!早速買ったクロワッサンを一口食べた時の幸福感といったら!涙が出そうになった。「ああもしミュンヘンに住んでいるなら私は何も気にすることなくグルテンフリーのクロワッサンを食べることができるのだなぁ」ともぐもぐしながら思った。残念ながら私は南チロル住みである。ミュンヘンまで南チロルから車で3時間・・・通うか?パンのために!など思いながらこのパテシエリーのサイトを調べると「オンライン販売」があるではないか。

寒い時期だったこともありオンラインで試しに数種類買ってみることにした。やってきたパンは「仕上げにオーブンないしオーブントースターで焼き上げてください」というもので、オーブンで焼くこと数分でお店と遜色のないクロワッサンが食べられた。グルテンフリー技術の目覚ましい進歩にただただ舌を巻くばかりだ。


パンや焼き菓子など

ここのお店のパンが常時冷凍庫にストックしてあれば、いつでも美味しい焼き立てのグルテンフリーのパンやら焼き菓子が食べられる。ああミュンヘンに住んでいたらなぁと思いを馳せながら毎日パンを食べ進める。オンラインサービスの内容もパンも焼き菓子も文句は一つもない。しかし私はプラスチックの何かを開けてからしか食べられない現状を打破したい。そうしていよいよグルテンフリーのパン作りに着手しだしたのだが、これは次回に続く。

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