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食卓のテーブル板を探して、選んで

ダイニングテーブルは一枚板がいい!!

ずっとそう決めていたので、家づくり定例で相談したところ、今回お世話になる宮大工のTさん経由で板を買ってもらうことに。

「半年は乾燥させないとダメなので、直近の市場に行きましょう!!」

とのことですぐに予定を調整し、設計士の川口さんとTさんと一緒に岐阜羽島で待ち合わせをして銘木展示大会会場へ。それが先週の話。

銘木専門の市場

各県の協同組合が運営する銘木専門の市場があるらしい。月一回程度解されているようで、毎回、国内外から集められた床柱や天井板や原木が展示され、セリ形式で販売されている。当然私はセリには参加できないので、Tさんに頑張っていただく。

今更ながら知ったことではあるが、岐阜県銘木協同組合のホームページを見ると、ちょうどこの日は全国有料銘木展示大会と重なっていたようだ。岐阜県以外の展示場に行ったことはないけれど、素晴らしい市場だったようだ。確かに県境には日本アルプスの山脈、木曽川・揖斐川・長良川と豊富な水源もある。ホームページにもこんな記載があった。”当銘木市場は、全国的にも3指に数えられる銘木専門市場として評価されており、特にケヤキの取扱高は原木・製品とも全国一の市場である。” 

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岐阜県以外の木材も多く、車を降りた瞬間、どんと広がる木材達に圧倒されてしまう。沢山ありすぎる。果たして選ぶことができるのか?!

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お気に入りを探す

事前知識は新幹線の中でチラッと見ていた、各種ネット記事。「一枚板の選び方」「プロが教える一枚板の選び方」「自分にあった一枚の選び方」・・・どれも似たようなことが書かれている。一枚板欲しい人って多いいんだなぁ。ひとまず「用途、サイズ、樹種(色目)、予算」が明確であれば何とかなりそうだ。

しかし広い展示場にはいろんな板がわんさかあって・・・

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台湾桧や屋久杉にテンション上がったり、これは(ウォールナット)ってよくあるやつねとぶつぶつ言いつつはしゃぎつつ、セリ用の数枚を探す。

お気に入りの数枚を選ぶ

何せ”市場”なので、それぞれの板の金額がどの程度なものなのか全く見当がつかない。Tさん曰く、セリの始値も売り手がいくらで提示するか次第とのこと。

こういう板は比較的安い、こういう板は恐らく高い、トチの木は高いらしいよね・・・と予算感も考えながら見る。

楓、クリ、桜、タモ、ポプラ、トチ、ウォールナット・・・それぞれに表情があって面白い。色と木目の多彩なバリエーションから新しい部屋との調和を想像する。

どの板も立派で素敵だろうなぁと思いながらも、面白いもので、板に見慣れてくるとだんだん自分の好きなものの見極めができるようになってくる。そうなると早いもので、コレ好き、これがいい、これはイメージ通り!とわかってきて、数枚を選ぶことが出来た。金額表示がないほうが好きなものは選びやすいのかもしれない。

優先順位をつける

私が気に入ったのは茶色や赤色よりも白系の木材。その中でも、ミズメと楓、トチの3枚をTさんに託した。Tさんが関係者の方から聞いた想定される始値を参考にしつつ、優先順位と予算を決めた。順位は数字の通り。

①ミズメ:間近で見たのは初めて。写真では伝えられないけれど、表面のまだら模様がとても上品だと感じた。控えめでありながら、美しい、と思った。

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②楓:名前が楓だったかもしれない私にとって、楓は親近感を持つ木なのだ。この板の無骨な感じも好きだ。ワイルドで存在感のあるテーブルになるだろう。

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③トチ:さざ波模様と木目の光沢が美しく、デザインもかっこいい。最初は圧倒的に優先順位第一位だった。同じトチの木で違う雰囲気の板も候補に多数挙げるなどトチ推しだったが、一晩寝かせて思い返すと優先順は3位に。

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セリの結果

どの板が落札できるか未定だったが、Tさんの頑張りによって、見事!最優先の板を予算の範囲内で落札できた。とっても嬉しい。

あの上品なミズメの板が、我が家のメインテーブルになるかと思うと、今から楽しみでしかない。脚は古家の廃材で作成してくれるとのこと。Tさんナイスすぎる。

ミズメの木について調べてみると、弓にも使われたり漆器の中でも最高級らしく上質で良い木なんだと知った。「梓」と呼ばれたり「夜糞峰榛(ヨグソネバリ)」と呼ばれたりと幅が広いな(笑)。

これから様々なものを選択する過程が続く。キッチン、トイレ、家具、照明、板やタイルなど各種素材・・・選んでゆく。既存のものの活用も整理する必要がある。

今回、板を選択する中で、Tさんに「決断早いっすね」と言われたが、見方がわかれば選ぶのはだいたい早い。上田の土地もそうだった。だって好きなものだから。SPARK JOYを大切に今後の過程も楽しんでいきたい。(予算もあるけどネ)



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