ショートカットバレリーナ

大阪出身で現在東京付近在住。 5歳からクラシックバレエ🩰中心の生活を送っていました。バ…

ショートカットバレリーナ

大阪出身で現在東京付近在住。 5歳からクラシックバレエ🩰中心の生活を送っていました。バレエをきっかけに海外にも興味を持つようになり、これまでに30カ国ほど訪れ、様々な文化に興味があります。 ここでは仕事モードの自分じゃない、#文化的な自分 の発信の場にしていきたいです♪

最近の記事

寒いから暖かい。『旅をする木』

アラスカでの生活が主に描かれたエッセイ。 アラスカでの実際の生活から表現される 言葉の数々は やはりリアリティがあって想像力を掻き立てられた。 この本を読んでいて思い出されるのは デンマークでの日々。 寒い北国で冬の日照時間が短い。 その分室内での楽しみ方をたくさん知ってるし、 外で自然と戯れる貴重さも知っている人々。 国家的余裕も関係あるけど、 人々に余裕があって他人に優しくて、 寒い分その優しさが本当に暖かい。 この本を読んでいても 外の冷たい描写と それ以上の人

    • 人生の燃え尽き症候群『左岸』

      この本の率直な感想として 『長かったぁ…」と思う。 この頃、本を読んだら何かしら新しい発見を得られると思って、最後まで読まないとそれを取り逃がしちゃう気がして、途中ではやめられなかった。 でも正直、自分が求めていたような発見はなく、 同時に、「これが人生なのかも。」と感じた。 主人公の25年ほどの人生を追っていくなかで、 人柄が変わり、その時々でさまざまなものに影響されていく。 人生がキラキラ輝いている時もあれば、ただ時間が流れていくだけの時もある。 それでもどんな時間

      • 本を読む。『女のいない男たち』

        ちょっとメンタルがちょっと疲れてるなぁと感じてた11月中頃。 無性に本が読みたくなったのに、 こういう時に限って読む本を持ち合わせてなくて 同期に3冊借りた。 その中の1冊。 『無駄に考え込む本』をリクエスト。 村上春樹さんって私の中では 『無駄に考え込む』のに最適。 持っていないようで持っているさまざまな価値観を気付かされる。 人が普段見ないようにしている部分、気づかないフリをしている部分を突きつけてくる気がする。 そしてなんだか人間ってちっぽけで それでも面白いな

        • 旅行の仕方『ラオスにいったい何があるというんですか?』

          あれから2年。 まだ2年?もう2年? 2年前、休学して海外を放浪した。 そんなかっこいいものでもないけど、25カ国くらいまわった。 明らかにどんどんどんどん記憶が薄まってる。 その時はその日を充実に過ごすことで精一杯で、 旅行記を書いてる余裕なんてなかったけど、 やっぱこういうのを読むと書いとけばよかったなってちょっと思う。 それでも写真を見て思い出したり、 いくら時が経っても忘れない些細な瞬間があったり、それはそれでなんかすごく特別。 コロナが収まって次海外に行く時

        寒いから暖かい。『旅をする木』

          みんなそれぞれ何かを抱えて生きている。『思いわずらうことなく愉しく生きよ』

          定期的にいきなりずーーんってなる時がある。 そういう時は江國さんの本が読みたくなって 一旦落ち込みきることでなんかちょっとスッキリする。 江國さんの本って人生の”隠”の部分を ちゃんと”隠”として受け止めてから 最後には不思議とキラキラさせている感じがする。 『うつむいて、止まってしまうことも悪いことじゃないよね』 『生きていたらそういうときもあるよね』 そう思わせてくれる。 それがほんとに心を軽くしてくれる。 落ち込んでる自分、ちょっと病んでる自分を 一緒に受け

          みんなそれぞれ何かを抱えて生きている。『思いわずらうことなく愉しく生きよ』

          取り憑かれるほど熱中できるものがほしい!!『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』

          社会人になってから熱中するものがなくなった。 社会人になるほんの3日前までバレエをやっていた。 5歳で始めたバレエは、受験や留学で途切れたりしたものの、それでもずっと生活の一部だった。 でも今はほんとになにもやってない。 あれほどまでに熱中していたバレエですら、 本気でやりたいと思わない。 なんでだろ。 取り憑かれるほどまでに熱中すると、 自分も周りも振り回す。 一方でだからこそ惹きつけられる。 それを応援してくれる人がいるっていうのは 本当に幸せなことだと思う。 何

          取り憑かれるほど熱中できるものがほしい!!『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』

          大切で煩わしいもの。『一分間だけ』

          大切なものほど煩わしい。 ペットや家族ってそういうものだと思う。 心から大切だと思っているのに 邪魔だと感じるときもある。 いなくなってからじゃ遅いとわかっているけど そばにいる時に優しく感謝を伝えられない。 近くにいるからこそ、相手も自分のことを大切に思ってくれているとわかっているからこそ、甘えてしまう。 余裕って大事だな。 そばにいる大切な人を常に大切にできる余裕。 気づいた時に、全部失ってしまうことがないように。 そんなことを思い出させてくれる本。

          大切で煩わしいもの。『一分間だけ』

          生きているだけで幸せ。『生きるぼくら』

          2年前、父が亡くなった。 最後の8ヶ月は会えなかった。 久しぶりに会った父は痩せてて冷たくて別人だった。 お互い人見知りな性格と年頃ってこともあって 最後数年はあまり話すことはなかったけど、 それでも仲の良い親子だったと思う。 身近な人の死は大きな心境の変化を与える。 そしていなくなって初めて偉大さを感じる。 1年前には祖母が亡くなり、祖父は認知症になって 私が誰かわからない。 少しずついなくなっていく。 いなくなってから後悔しても遅い。 感謝を直接伝えられるとい

          生きているだけで幸せ。『生きるぼくら』

          人の心を動かすということ『パリに見出されたピアニスト』

          芸術って言葉に表せない。 感じるものだとつくづく思う。 最後の演奏のところで出た涙。 どういう感情のものかは上手く説明出来ないけど 心動かされる感じがする。 芸術ってそういうものだと思う。 私の踊りを観て泣いてくれた祖母と母。 私も何かしら心を動かせたのかな。 愛 情熱 努力 感謝 あらゆる感情が表現された時 人の心を動かすことが出来るのかもしれない。 「天才とは子供の心を取り戻した大人」 感情を素直に表現すること。 それが芸術。

          人の心を動かすということ『パリに見出されたピアニスト』

          こんなカッコいい女性になりたい!!『総理の夫』

          私の憧れの人の共通点… 本当の意味で自立していて、自分のブレない軸を持っていて、自他共に存在を認められた人。 言葉にするととても仰々しく感じるけど、 この本に出てくる凛子はまさにそんな人だと思う。 そして、もひとつ大事な要素として、 謙虚さ。 相当な能力、カリスマ性がある人ほど謙虚。 そこがほんとにカッコいいし、自分もそうでありたい。 総理大臣ってなるととても遠く感じるはずなのに 不思議と自分ごととして考えられてしまう。 それは1人の人間として生きていく上でも 選

          こんなカッコいい女性になりたい!!『総理の夫』

          「文化的な自分」が好き。

          夢や目標、ありたい姿、やりたいこと… 自分でも見つけることは難しい。 そんな時に、幼なじみと話していた会話 「「私たちって”文化的な自分”が好きだよね」」 5歳からクラシックバレエを始め、大学進学するまで部活もすることなく、クラシックバレエ中心の生活。初めは”スポーツ”をするように習っていたバレエもいつのまにか”芸術”と捉えるようになった。大学進学してからも自分と向き合う時間、自己表現の手段としての細々と続けた。 幼なじみのお母さんが大好きだった影響で幼なじみ家族と

          「文化的な自分」が好き。