女の朝パート74
11月27日水曜日
今日は朝から冷たい雨がぱらついた。
いつの間にか雨は止んだが空は薄暗く気温が低い。
そしてスタバのショートサイズの珈琲は一杯319円だ。
えっ319円?
3と、1と、9?
3、1、9?
あっ!
happy birthday to me。
暗転
ショートヘアーに黒のライダースジャケット、足下はこれまた同じ色のショートブーツだ。
手にビール傘を持った女がニヤニヤしながらスタバにやってきた。
そしてレジでショートサイズのマグカップを受けとると、店内に設けられた椅子に腰をおろす。
女は買ってきたそれにスマフォを向けたあと、その中身を口に運んだ。
パシャリとはならなかったけど、撮ったのはこんな感じであろう。
やっぱりスタバの椅子は落ち着くわ。
女は1人呟いた。
その声を耳にした途端、
おんなの情報網は何故か一斉に張り巡らせられた。きっと好奇心に駆られたのだろう。
おんなは思案した。
女はここに来る前、
きっと何か良い事があったのだと。
知りたい。
スタバの椅子よりも女を喜ばせる椅子があった事を。
完
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