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大手法律事務所勤務後、現在はグローバル企業の組織内弁護士をしています。法律、ビジネス、…

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大手法律事務所勤務後、現在はグローバル企業の組織内弁護士をしています。法律、ビジネス、AI、英語、業務、読んだ書籍等のテーマにつき、主に備忘録として呟きます。のんびり月1〜2程度更新を目標に。純ドメながら英語圏の国での駐在希望。妻1人子1人。留学行きたい。筋トレ。

最近の記事

契約交渉〜弱者側の立ち回り〜

こんにちは。メーカーにて組織内弁護士をしているramusesuです。本日はメーカーの社内法務の視点から、契約交渉についてお話しします。 1. B to B取引における買主と売主のパワーバランス  一般論としてB to B取引においては、買主側の交渉力が強くなることが多いといえます。買主側は不利な契約を締結するぐらいであればより良い条件を提示する他社から購入する、あるいは自製するという選択肢がある場合が少なくないためです。特に買主が大企業の場合、定型的な取引基本契約を大幅

    • To Do リスト2020

       皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。  私は今年で29歳、いよいよ30歳目前となります。せっかくnoteを始めましたので、備忘のため、今年の目標や方針を整理しておきます。 1. 数字で説明、説得できる法務に  数理法務概論(有斐閣)を2周ほど読み込み、改めて数字で説得することの重要性を確認。同書は会計以外にも契約交渉、政策や統計といった法務パーソンにとって有益な視点を提供してくれる良書です(もっと早く、できれば大学生のうちに読み

      • 問題のある営業マンに対し、法務パーソンはどのように対応すべきか?

         メーカーにてインハウスをしている者です。自身の備忘録のため、noteを投稿します(ご笑覧ください。年の瀬に、もはや何番煎じとも知れないような営業と法務の関係を綴りましたが、皆さまからもご意見賜れますと嬉しいです。)  私より年次が上の法務部員の対応に引っかかるところがあり、自身の中で整理してみます。 (事案の概要) 営業マン メールにて「この契約書のドラフト、今日中にお願いします!」→実は2週間前から彼の手元に当該契約書があり、本来はもっと余裕をもって照会できた。ち

        • ブログ始めました。

          前職を辞してはや1年が経ちました。 家族、職場その他多くの方に支えられ、現在それなりに納得の行く仕事ができています。 今更言うまでもないことですが、私の所属する企業法務業界は激動の時代を迎えており、弁護士の端くれとして日々思うところもあります。 今後如何にして代替できない価値を提供し続けられるか、自問自答が尽きず、焦りにも似た感情が日増しに強くなる一方です。今更ながら「何ができるのか」「何をすべきではないのか」を改めて考えさせられます。 まずは言語化してみよう! そ

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