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【理系就活】研究内容の伝え方

はじめに

今回は、理系就活(メーカー・インフラ等)をしている就活生にむけて、
ESや面接における研究内容の伝え方に関して書きます。

私自身、今年の春まで就活を続け、
某メーカーの技術職として就職が決まりました。

その中で感じた、研究内容の魅力的な伝え方を3つのポイントに分けて説明します。

Point わかりやすく伝えること

一つ目のポイントは、

「わかりやすく伝えること」

です。これはどの就活でも言えることだと思いますが、

理系就活ではより一層重要で、他の理系就活生と最も大きく差をつけられるポイントはこの「わかりやすさ」であると個人的には感じています。

なぜなら、本来専門的で簡単には理解しがたい内容を、
数分あるいは数百字でまとめ、なおかつ自分の研究活動の魅力を余すことなく伝える必要があるからです。

これは思っているよりも難しいです。

たとえわかりやすくても、浅すぎては研究のすごさが伝わらない。
専門的すぎると、そもそも内容がほとんど伝わらない。

そんなジレンマが存在し、わかりやすく魅力を伝えるための試行錯誤が理系就活では特に必要になります。その上で意識することを以下にまとめました。

・ 理系大学院生に伝えるつもりで

技術面接では、技術系社員の方が少なくとも1人います。
研究内容に関しては、技術系社員の方との質疑がメインになります。

技術系社員は、研究開発での経験は豊富ですが、
あなたの専門とはかけ離れていることがほとんどです。

そのため、研究経験のある理系大学院生に伝えることを想定してもらえば問題ないと思います。

おすすめの対策としては、

同じ研究室でテーマの異なる同期に添削してもらうことです。

なぜなら、テーマが異なるので研究内容に関して詳しくは知らないものの、同じ研究室なのでその分野はある程度理解していることから、

採用側の立場と、あなたの立場の両方にたって添削することができるからです。

・ 専門用語は何も言っていないことと同じ

専門用語はできるだけ排除するべきだと思います。

理想は専門用語が全くない状態です。

聞き手からすると、意味のわからない専門用語を読んでも、
その言葉によって内容が具体的になることもなければ、何かをイメージすることもできません。

専門用語は何も言っていないことと同じだと思っています。

ただ、どうしても固有名詞や専門用語を入れる必要がある場合は、その説明をきちんとするようにしましょう。

・ まず森を見せる

これは特に口頭で研究内容をプレゼンする際に重要です。

伝える内容が複雑になる場合は、
必ず最初に全容を1、2文で簡単に要約した内容を伝えてください。
その後に詳細な内容を説明するようにしましょう。

聞き手は全体のイメージを持った上で内容が聞けるので、驚くほどわかりやすくなります。

要約したことによって多少厳密性が損なわれたとしても、
その後に詳細な説明をすれば問題ないと思います。

(わかりやすさと厳密性はトレードオフなところもあるので、そのバランスはそれぞれの価値観で調整してください。)

Point 研究を楽しんでいる自分を想起させる

二つ目のポイントは、研究を自発的に楽しみながら取り組んでいるという姿を相手に想起させるということです。

面接やESにおいて、研究に取り組む姿勢は研究内容と同じかそれ以上に重視され、それに関する質問をされることが非常に多いです。

理系就活において研究活動は最強のガクチカです。就職後、活躍する可能性が高い人材であることをアピールしてください。

そこで私は研究を楽しんでいる自分を採用側にイメージさせるようなプレゼンや文章を心がけていました。

研究内容を伝える際にも同様に、自発的に研究に取り組んでいる姿を想起できるような表現を極力入れると良いと思います。

例:× 〇〇問題の解決法を研究しています。
  ○ 〇〇問題の解決法を探すために数多くの文献を調査しました。

Point 汎用性のあるスキルをアピールする

三つ目のポイントは長期の職場密着型のインターンでの活動テーマや、志望企業が持つ技術との親和性をアピールする際に重要になるポイントです。

多くの場合、大学での研究テーマはマニアックで、業種や専門がよほど一致しない限り志望企業が扱う技術や製品との親和性は見出しにくいです。よって、自分の専門との親和性は内定のために必ずしも必要という訳ではないと思います。

しかしだからこそ、そこに共通点や親和性を見出せれば大きなアドバンテージになりますし、志望動機などの説得力も高まります。

自分の専門と企業との親和性をアピールする際に大事なことは普段研究で取り組んでいる内容を、できる限り一般的で汎用性を持ったスキルに言い換えるということです。

一見すごくマニアックな内容であっても、大きなカテゴリで括れば大抵は一般的で汎用性のあるスキルに該当することが多いと思います。

そういったスキルに言い換えることで、自分の専門を採用側がより具体的で、より汎用性の持ったスキルとして認識してもらえると思います。そうすることで、企業との親和性や、現場での再現性をアピールできる可能性が高まります。

自分が研究で行なっている内容がどんなスキルに該当するのか調べ尽くしましょう。そういった努力が違いを生み出すと思っています。


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