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死海を訪問した【JOCV Day110】

ヨルダンの観光名所の一つである死海を訪れた。アンマンから南へ車で1時間ほどで行くことができる。

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行きはひたすら下り坂。アンマンの標高は800メートルほど。死海はマイナス400メートルほどなので、1,200メートル下ることになる。下り坂というよりは下山と言った方が良いかもしれない。

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海抜ゼロメートルを示すモニュメントがあり写真を撮ることができる。ここからさらに400メートルほど下ることになる。

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上述した内容を示したポスターだが、これを見るとアンマンが標高200メートル程だと解釈してしまう。標高の縮尺が気になるところだが、気にせず下っていく。

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死海へ到着。中にいる人はみんな浮いている。塩分濃度が約30%と海水の10倍ほどある。生き物が生息できないので「死海」という名前がつけられたようだが、高塩分濃度に適応した微生物が発見されているので、生命科学を専攻していた私からすると、「死海」とは呼べない。

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死海の周辺には写真のような植物も咲いていた。これらの植物も塩耐性が高いのだろう。

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死海沿いには多くのホテルが立ち並んでおり、ホテルから死海へとパイプで水を流していた。おそらくホテルで出た排水を浄化して死海へ流しているのだろうと推測するが、写真のようにところどころで水が漏れていて、そこに藻類が繁殖していた。

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排水に養分が多く含まれているのだろう。この水が死海へ流れているとなると、死海でも塩耐性の強い藻類が繁殖する可能性はありそうだ。

死海の水は主にヨルダン川がら供給されている。私の職場の植物園はヨルダン川の支流であるザルカ川の左岸斜面にある。職場から川沿いに歩いて行けば死海に着くというわけだ。

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「死海の海水面は急速に後退しています。ここが2000年の海水面です。」と書かれた看板。死海の海水面が下がっている要因はいくつかあるが、ヨルダン川からの取水量の増加がその一つである。川の上流で生活用水や灌漑用水として水が大量に使われるため、死海に注がれる水の量が減少しているのだ。

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夕暮れ時。対岸へ見えるヨルダン川西岸へ日が沈んでいく。このまま海水面が下がっていき、対岸と陸続きになったらどうなるのか想像してしまった。

ぜひまた訪れたい場所の一つだ。

※掲載したどの写真にも左下にヘビのような影が入ってしまった。レンズを交換しても残るので画像素子に埃か何かが入ってしまったのかもしれない。

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