エジプトで新型コロナ感染者が確認される【JOCV Day215】
エジプトにて新型コロナウイルスの感染者が確認された。アフリカでは初めての感染者となる。
エジプト保険・人口省が発表した。AFPの速報によれば、"感染者の国籍は明らかにされていない。患者は「症状」を示していない"そうだ。当該感染者は現在病院で隔離されているとのこと。
今朝、職場に向かうバスの中で聞いていたラジオでこのニュースが流れてきた。"كورونا (corona)"と、エジプトを意味する"مصر (misr)"という単語が聴き取れて何となく悟り、運転手に確認して確信した。
世界のどの国で新型コロナウイルス感染者が確認されたかは、(実は)Wikipediaがタイムリーにまとめている。今回のエジプトの感染者が確認されたことを受け、中南米を除いて全ての地域で感染者が確認されたことになる。
ヨルダンでも水際での対策が行われているが、国内で感染が確認されるのも時間の問題かと思っている。特にエジプトとヨルダンは地理的にとても近く、紅海をはさんで隣国にあたる。中東とアフリカは人の往来も多いので、アフリカの、特に北の地域で新型コロナウイルスが流行した場合、イスラエル、パレスチナ、そしてヨルダンにも入ってくる可能性は上がるだろう。
ヨルダンでは毎年インフルエンザも流行るので、個人の衛生管理・健康管理が特に重要になってくる。
日本では神奈川県に停泊しているクルーズ船で1219人の乗員・乗客のうち、355人の感染が確認されている。乗員・乗客は下船が禁止されている。
アメリカは約400名の乗員・乗客を帰還させるためチャーター機を手配すると発表している。
また、日本国内では死者が出だ。海外の渡航歴が無かった人が感染し死亡したことを受け、厚生労働省が感染経路の調査を行っている。
未だ感染者が出ていないヨルダンでは、ウイルスが国内に入ってくることを水際で食い止める方針でよいだろう。一方で日本に関しては既に国内でウイルスが蔓延していることを前提に、早期発見・早期治療、拡大防止のためのマスクの調達・配布、手洗い等の個人レベルでの感染防止策の推奨などに注力していく段階に入っているように思える。
ラジオでは"كورونا (corona)"と併せて、日本を意味する"اليابان (al-yaban)"も頻繁に耳にするようになった。ヨルダン人の多くは素性の分からない東アジア系の人を見ると多かれ少なかれ警戒する。日本とコロナに関連したニュースがヨルダンの多くの人にも届いている。仮に私が日本人だと分かったところで、私が彼らの警戒の対象から外れることにはもはやならないのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?