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BUMP OF CHIKENのライブに初めて2days参加した

※一部セトリのネタバレがあります

2023年5月13日と14日。
和歌山ビッグホエールにて開催されたBUMP OF CHIKEN TOUR 2023 be there に2日間続けて参加した。
2日間続けての参加は初めてである。

というか、ライブの参加もつい最近初めて経験したばかりである。
BUMP OF CHIKENは小学生の頃からずっと聞いていたが、私はド田舎の生まれ育ち。
金銭的にも、時間的にも、ライブに行くということはハードルがずっと高く、学生の頃は難しかった。
社会人になり、ようやく自分で稼いだお金でライブに行けると思った頃には、コロナ禍真っ只中。
そんなわけで、BUMP OF CHIKENのライブに初めて参加したのも、去年のライブハウスツアー Silver Jubliee という新参者である。

和歌山公演は直前にチケットが当たり、念願の2days参加となった。
今回のツアーは大阪と徳島に参加しており、おおよそのセトリは把握していたが、2日目は初めて。
きっとまだ聞いていない曲もあるだろう、と少し浮かれながら和歌山に向かった。
ちなみに和歌山には自家用車で向かい、遠征中の移動も全て車。
湾岸線に乗り、景色を楽しみながらのドライブ。これも初めての経験。
前乗りで5月12日に移動していたが、爽やかな快晴で、太陽の光を反射してキラキラする海面が眩しかった。

12日は観光の目的もあり和歌山県に入ってからも移動。
ホテルのチェックインを済ませ、ライブの準備をして、ドキドキしながら眠りについた。

そして来る13日。
天気、土砂降りの雨。
大阪と徳島は大丈夫だったから油断した。そう、言わずもがな私は雨女である。
台風の季節だと間違いなく嵐を呼んでいただろう。
そういう意味でも今のこの時期の開催は助かる。ほんとに。

17時、開場。
席を確認し、実際に立ってみる。
すごい。一番右端なのに全然遠くない。しかも、見渡しやすいぞビッグホエール。
1時間ほど待機し、いよいよ18時になった。
照明が落ち、一瞬の暗闇。大きな歓声と拍手と共に立ち上がる。
1曲目のアカシアの「イエー!」を叫んだ時に気付いた。
端の席って後ろの人にぶつける心配がないから腕いっぱい振ってもいいじゃん。
そこから、かつてないくらい右腕を高く掲げて、たくさん振り回して、いっぱい叫んだ。
あと端だとカメラマンさんのシャッターを切る音がしたり、映像担当の方が大きいカメラを持ち上げて腰を低くしながら移動するのがよく見えた。
楽曲に集中しろよ、と思うかもしれない。
でも、この人達がいるおかげで私達はライブを楽しめているので、その頑張りを見ることが出来て嬉しかった。
映像担当の方、恐らく小柄な女性だったし。すごい。カメラ重そうなのに。ありがとうございます。

BUMP OF CHIKENの4人は、和歌山が初めてということもあったのか、最初から最後までテンションブチ上げだった。
特に藤くん。歌詞変え音程変えアレンジのオンパレード。
4人の「初めて」に立ち会い、その瞬間を共有できたことが嬉しくて、たまらなかった。
とにかく楽しい1日目はあっという間に終わり、2日目に備える。

14日、2日目。
この日は曇りのち雨。
席はセンター近く。アカシアを目の前で拝める!やった!と思いながらスタート。
2曲目から聞きたかったー!!という曲が来て、神セトリ。2日間参加だとほぼ全部浴びれる。なんて贅沢なんだ。とか考えながら前半が過ぎた。
ライブ後半に差し掛かり、「窓の中からやるよ。好きなところで歌ってね。」と藤くんからあった。
1日目も18祭のオンエアを思い出しながら歌っていたが、本人の口からそう言ってもらえると自信を持って歌いたいところで歌える。嬉しい。
窓の中からの曲構成って改めてすごい。一緒に歌っていると身体の内側が熱くなり、マグマのようにエネルギーが湧いてくる。

1曲挟んで、その次の曲。事件は起こった。

HAPPYである。

人の死に初めて触れた時の私に寄り添ってくれた曲である。
あの時、傍に居て、助けてくれた曲が、私の全身を、感覚を、包み込んでくれた。
1日目の最後のMC、藤くんがポケットの例えをしていたがまさにその通りなのである。
あの日たまたまポケットから取り出したのがHAPPYで、あの時取り出していたなかったら、きっと私は今ここに立っていない。
そう思うとこみ上げて来て、イントロから号泣し、間奏の「ハッピーバースデー」も音程がめちゃくちゃだったが、本当に嬉しかったのだ。
間奏で藤くんが何を言っていたのか、既に記憶喪失だが、めちゃくちゃ響く言葉を紡いで、その後のrayへの言葉の繋ぎも泣いた。
気付いたら終演までずっと泣いていたが、色んな感情の涙だったと思う。
隣のお姉さんも泣いていた。アンコール前に少し会話した。ありがとうございました。嬉しかったです。

嬉しくて、寂しくて、楽しくて。一生のうちにこんな経験が出来るのはあと何回だろうか。

目を腫らしてビッグホエールから去る。
魔法のような2日間だった。

日は明け15日。
今日は澄み渡った青空。和歌山の空の青は綺麗すぎる。
帰路につく前に、ビッグホエールに立ち寄る。
昨日までの賑わいはなく、日常を取り戻したアリーナ。
周りをぐるりと歩きながら、君は青空がよく似合うクジラさんやね、とか、ツツジがこんなに咲いていたんだ、とか、昨日までは見えなかったところを目に焼き付ける。

「初めてだけどおかえりって声が聞こえて、嬉しかった」
「もう日常に帰らなきゃいけない。だけどあえて言うぜ、いってらっしゃい。」
2日目の最後に藤くんが言った。
また来よう。そしてBUMP OF CHIKENと「おかえり」を言い合おう。
藤くんが「いってらっしゃい」と見送ってくれるなら、
「ただいま」を言えるその日まで、けちょんけちょんになりながら頑張ろう。
またポケットに大事な思い出をしまって、車に乗り込んだ。

湾岸線を北上する。
セトリで作ったプレイリストを流し、歌いながらハンドルを握る。
和歌山の快晴とは変わり、通り雨に何度か遭いながら走った。
空は雲が多かったが、傾いた夕方の太陽の光が水面を黄金色に染め上げていた。
そんな景色を見ながら歌っていたら、名残惜しくてまた泣いてしまった。
「帰りたくない」と藤くんが言っていたが、私もそう。
でもまた帰ってくるからな、和歌山。

17時半頃、帰宅。和歌山遠征は終わりを告げた。
私のbe thereは和歌山公演で最後。
無事たまアリまで完走できますように。参加する人はみんな楽しんできてね。
そう願いながら、布団を被り、私は日常へいってきます。

2023.05.15

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