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僕はとてもひねくれた人間です。

人の優しさに触れたにもかかわらず、僕は最大級に捻くれてしまって、生きている事が恥ずかしくなりました。

夜勤明け、ほとんど寝る事ができないまま、朝10時から夜8時まで別のバイトがあり、眠すぎてほとんど死にかけのまま仕事を終え、帰路に向かう。お腹が空いた。このまま家に帰っても料理を作る気力はない。ラーメンでも食べに行くか。以前から気になっていたこちらのお店へ行くことにした。

https://s.tabelog.com/mie/A2401/A240101/24013648/top_amp/

魚介ベースの醤油ラーメンとの事。私はラーメン屋に行くのが好きで、よく近所のラーメン屋へ行く。近所に味噌の美味しい店は数店あるのだが、醤油系の美味しい店は今のところ見つかっていない。ここを僕の普段通っているラーメン屋のローテーションに載せてやりたい。

最寄駅に着き、駐輪場に置いてあった自転車を走らせラーメン屋へ向かう。途中小雨が降ってきたが、関係ない。スーツが少々濡れてしまったままペダルを漕ぎ、着いた。

カフェと見紛うようなおしゃれな雰囲気に僕は「やってしまったか、、」と肩をうなだれた。これは僕の持論であるが、『おしゃれなラーメン屋はだいたい外れだ』というものがある。持論と言うか経験則のようなものだが、おしゃれな店のラーメンは、だいたい僕の口に合わない。点数でいうと60点くらいのものが多い。そのうえ高い。その分写真映えや、店内の雰囲気にお金をかけているにお金をかけているのだろうが、僕が求めているのは「美味いラーメン」であり、「おしゃれで写真映えするラーメン」ではない。

店内の客は僕一人で、もしや閉店してしまったのかとも思ったが、奥を覗くと人のよさそうな店主が顔を出してカウンター席に座るよう促された。

(ここで、美味しそうなラーメンの画像を出そうと思っていたのだが、あろうことか、消してしまったようだ。やってしまった、、、。)

結果から言うと、めちゃくちゃうまかった。世の中の美味いラーメンには2種類あって、「人間がうまいと感じる物質をどばどば入れてうまく感じるように設計されたらーめん」と「計算された配合と繊細なバランスで美味しさがにじみ出てくるラーメン」の2つである。ここのラーメンは後者である。(ちなみに、山岡家が全前者、後者はあんまり見ない。一蘭が両方兼ね備えてる最強ラーメン。)

腹が膨れ、いよいよ本気で眠くなってきた。そろそろベッドに倒れこみたい。また来ることを決意しポイントカードを貰って、店を出ようとする。

店主が言った。「傘ありますか?」いや、ないです。「あ、じゃあ貸しましょうか?」え、いいんですか?「全然大丈夫ですよ」

この場合の「貸しますよ」なんて「あげますよ」とほぼ同義ではないか。いや、普通に申し訳ない。まあでも、貰えるものはもらっておこう。もしや、あれか?ここでいらない傘あげることで集客を増やしたいのかな。もしくは僕がこうやってnote書いてることをどうにかして見抜いて(どうやって)この人いい人だなと思われたいのかな

ここまで考えて、僕はあることに気づいた。

なぜ僕は『純粋に僕を気遣って傘を貸してくれた』という可能性を考えないのか。

思えば、これまでの人生で、『無償の好意』に、それほど多く遭遇してこなかった。イケメンや美女、頭のいい奴、スポーツが得意な奴、学校という社会で価値を生み出すことができるやつばかりが『無償の好意』に触れ、お返しにそいつらも無償の好意を与える。表の社会では好意の好循環が回り続ける裏で、自分たち裏の社会は表の社会の人間をうらやむ鬱屈としたものであった。結局本当の『無償』なんてない。無償の好意は、価値ある人間にしか与えられない『好意』という名の投資だと気づいてしまった。人をねたみ、うらやましがり、指をくわえてみていることしかできない、そんな人生を歩んできた。

あの時もそうだった。僕の親友の後藤と付き合っていた、平松さん。卒業式に「加藤君のことがずっと好きだったの」と言って俺の第二ボタンを貰っていって結局「後藤君がかまってくれなくて寂しかったの( ;∀;)」とか言い捨てて僕のこと捨てやがったクソ女。ふざけんじゃねえ。

嫌な過去を思い出して少々感傷的になってしまったが、とにかく言いたいことは『僕は好意をひねくれてとらえることしかできない、ひねくれた人間に育ってしまった』ということだ。こんなに堂々と言っておいてあれなんだけども、これは人間として非常に恥ずべきことだということも理解している。

パパママごめんなさい。(パパママなんて呼んだことないけど)私は人の好意を素直に受け取ることができない、複雑で絡まった性格に育ってしまいました。女の子から告白されても「どうせ俺から金を搾り取るつもりなんだろう、もしくは寂しさを埋め合わせるただの道具なんだろう」としか思えないし、傘を貸してもらっても「リピーターにするために渡してるだけなんじゃないか」としか思えません。


多分治らないし、一生この性格を背負って生きていきます。きっち


、、よかったら他の文章も読んでいってね。


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