#富山を召し上がれ 展示写真の紹介(vol.2) 高岡大仏コロッケの気持ち
ひょんな事からラーメン屋の僕が「にいかわ信用金庫富山支店」(大和の目の前のとこ)で7月20日から8月31日まで(変更、延長になりました)写真を展示することになった。
テーマは「#富山を召し上がれ」。
なんでもなくも美しい富山の日常風景を、容器に入れたり、盛り付けたり貼ったりして「料理」として展示する。鱒の寿司から富山ブラック、大仏コロッケに鰤しゃぶなど富山を代表するグルメをイメージした。
新型コロナで大変な世の中だが、何か見た人の地域の飲食、観光、イベント業界へのアクションに繋がると嬉しい。
今回も展示作品の一つの紹介と、制作過程とか思いとかを書いていきたいと思う。
タイトル:高岡大仏コロッケの気持ち
スナック用包装に高岡大仏を入れて高岡市のB級グルメ、「大仏コロッケ」を表現した。まあるく膨よかなフォルムの大仏様を見ていると、なんだか温かい気持ちになる。微かに包装紙に透ける大仏のシルエットが尊い。
以下制作過程とか思いとか↓
言わずと知れた富山の観光名所「高岡大仏」だが、県民の僕はあまり"観光地"というイメージはない。今はそんなに混雑することもないし、騒がしくする人もいないので落ち着いた雰囲気のある、のほほんとした場所だ。
町中の日常に当たり前のように大仏があって、町の人の生活に溶け込んでいる感がすごい。これが銅じゃなくて金とかならまた違うのかも知れないけど、ここは銅器日本一の町高岡。
銅器の生活に溶け込む迷彩感。1907年から26年かけて作られた。できた当時は一体どんな色だったのだろうか。今は少し艶消しの緑っぽい感じ。たまに磨かれるようだが、その時にサンオイルを塗ったような色気ダダ漏れツヤツヤマッチョ(公式観光ナビの写真)になるのだろうか。
高岡銅器といえば、うちの店(ダルマヤラーメン)でも大茹釜(湯量100L超)を使ってラーメンを調理している。銅は本当に生活に溶け込んでいる。
車はすぐ横に停められるので便利。そういえば近々このあたりにカフェができるそう。そうなれば、もっとゆっくり出来る空間になるはず。(それよりこの置き物なに)
ご時世もあるけど平日昼間だとほとんど人も居なくって、静かに大仏と自分の対話となる。結果それが、自分自身との対話になる感覚とイメージ。緩やかな時の流れを感じる。
なんかこう、大きな大仏を見てると包み込まれるような「安心感」があると思う。別に宗教的な話ではなくって、トトロみたいな感覚に近い。
高岡大仏と愉快な仲間たちwith 僕。こういう観光客と地元民の狭間みたいなローカルの楽しみ方が好きだ。大仏コロッケを食べにいきたくなるなあ。
そういえば大仏のお膝元(3枚前の写真)に入ることができて、回廊で歴史とか前の世代の頭部、絵画等を見学することができる。ちょっと薄暗くて怖かったけど、見応えもあるし勉強になる。
改めて大仏、高岡銅器の歴史、意味や空間、大きさのイメージを詰め込んだ「大仏コロッケ」は尊いなあと思う。ものすごく日常的な食べ物で大仏を表現した、素晴らしいグルメだと思う。大仏コロッケを食べられるお店は県内に幾つもあって、皆さんもぜひお気に入りの味を見つけてみて欲しい。
上のリンク「高岡コロッケ実行委員会」では大仏コロッケ以外にも、高岡でコロッケを食べられるお店を紹介している便利なサイトだ。コロッケの町高岡で、全国大会も行っているそう。みんなの町にも素敵なコロッケがあるかもしれない。近所の素敵コロッケ屋さんも、ぜひチェックしてみてはどうだろうか。
「#富山を召し上がれ」
皆さんもぜひ、周りを見渡してみて欲しい。この展示の写真と同じように、何気ない日常の中にも素敵が溢れてる。コロナでまだまだ大変な状況が続きくけれど、見てくれた方の何か良きアクションに繋がると嬉しい。
次回もまた他作品紹介の予定。ぜひチェックを。
写真展示のお知らせ
「#富山を召し上がれ」
場所:にいかわ信用金庫 富山支店 ロビー
期間:7月20日〜8月31日(変更、延長となりました。)
料金:無料
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