トイレットペーパー品切れから考える豊かさと幸せの大きな違い

多くの方が体験済みだとは思いますが

ドラッグストアに行ってもトイレットペーパーが買えません。

なぜか？

トイレットペーパーが買えなくなるという噂がSNS上で囁かれた事が瞬く間に広がって

トイレットペーパーが無くなると大変だと日本国民が我先に買いに走った為です。

デマだから反応する人達がアホだという意見もありますが、

現実問題、トイレットペーパーを買う事が今は不可能になっています。

来週には買えるようになるとは思いますが

一番の被害者はトイレットペーパーのストックが無くて、本当に必要なのに買えない人達でしょう。

この現象は

SNSが発達した現代ならではの問題だと思います。

コロナウィルスの影響で社会全体が不安に包まれているときは扇動されやすいということを見事に示した例だと思います。

〇〇が無くなる可能性が高い！と

最もらしい理由とわざと作った空棚の写真をSNSにあげれば扇動されてしまう人達はたくさん出るのでしょう。

さて、タイトルのテーマに移ります

人間社会の暮らしは確実に豊かになっています。 

SNSも人間が発明した便利な道具です。

ひと昔前の人々は情報を手に入れる為に、

新聞やテレビ等のマスコミを利用していましたが

その後、インターネットの発達により

個人同士でも情報のやり取りが容易になり

スマホを一人一台持つのが当たり前の現代では

ほとんどの人達が新聞やテレビ等のマスコミ以外に個人が発信する情報にも刺激を受ける日々を送っているわけです。

私達の暮らしは確実に便利で豊かになっていると言えると思います。

一方で幸せについてはどうでしょうか？

これについては幸せの格差は昔よりも大きくなっていると思っています。

幸せとは何か？

本人が幸せだと思うこと、感じることを行う事が幸せなのです。

便利で豊かでお金持ち＝幸せ

ではありません

幸せだと本人が思い込んでいる＝幸せ

なのです。

SNSの発達で誰でも気軽に情報のやり取りができるようになり便利で豊かになっていますが

SNSによって他人の人生と自分の人生を比べやすくなってしまっている時代でもあります。

今までは交わる事は無かった人達と交わる事が可能な現代ではポジティブな部分を享受する人もいれば、他人と自分の人生を比べて幸不幸を判断する等のネガティブな部分の影響を受けている人達もいます。

SNSによって不安に感じる人々が出ててきて現実に困ってしまう人が出てしまったのが

今回のトイレットペーパー品切れ事件です。

情報への感度が低い人達は損をしても仕方がないし、不安になってしまうのは仕方ない

情報へ最速でアクセスして人より有利に立ち回る人達が利益を得て安心できる時代

というのは幸せという観点で見るとどうなのかと思う部分もあります。

昔の人でも幸せな人もいれば不幸な人もいたと思います。

豊かになった現代も同じです。

どこに幸せを感じて、どこに不安を感じるのか

誰かに扇動されて不安になる人達は自分の幸せについての軸を見失いガチな人達だと思います。

トイレットペーパーが買え無くなるかもという噂を聞くまではトイレットペーパーが今、必要だとは思っていなかったのに、他人から与えられた情報で自分の行動をコントロールされてしまうのは哀れな事だと思います。

自分が必要な物を必要な分だけ常に用意しておく習慣があれば情報の早い、遅いによって、物がないという不安に襲われる事は無いと思います。

SNSは便利なのは間違いありませんが 

自分の人生が楽しくなくなる、不安になるぐらいならば使わない方が幸せな人生を歩めるとも思います。

私は情報強者と情報弱者という言葉もあまり好きではなく、

情報強者＝幸せ 

情報弱者＝不幸

というのは勝手な価値観の押し付けだと思っています。

世間の情報に強くて幸せだと感じる人達は情報収集を頑張ればいいと思います。

世間の情報を調べても幸せだと感じない人達が無理に情報アンテナを張る必要はないと私は思います。

知らないからこそ不安に感じない事も世の中にはたくさんあると思います。

人間は衣食住があれば寿命の差はあれど生きていく事が出来ます。

衣食住を整えた後は各々がやりたい事を好きなようにやればいいと思います。

自分が知りたいと思う事にはとことん調べていく方が楽しいと思いますし

自分が興味の無い事に時間を使うのは無駄だと思います。

物があるから安心ではなく、

自分はどう思うのか、自分には何が必要なのかで生きていくと幸せな人生になるのではないでしょうか？

他人が欲しがっているものがあなたが本当に欲しいものとは限りません。

トイレットペーパーが無くなるのがデマであろうが真実であろうが

トイレットペーパーが買えないぐらいであなたの人生は不幸にはなりませんし、無いなら無いなりの代替案はいくらでもあります。

私はマスクもアルコール消毒液も品切れで買えていませんが、自分の免疫力を高める事の方が重要だと考えているので、手洗いを入念に行い、日々の食生活や睡眠時間、風呂の後に冷えないようにする等をより意識して行動しています。

マスクやアルコールが有効だと思う人達はその人達の考えで好きなように行動すればいいと思っています。

物を買えない事に対して怒ったり、悲しんだり、謎に社会を批判する時間こそが一番の無駄だと思います。

買えなくても今、本当に困っていないなら今、買わなくてもいい物だと私は思います。

物がある＝幸せ

ではありません。

幸せな人達は自分が本当はどう思うのか、自分は何をしたいのかで行動をしている人達だと思います。