2017年11月の記事一覧
Conversation at the cafe. -カフェにて−
「え、それって人の顔が何かの食べ物みたいに見えるってことでしょ?で...でた~ミサの定期的変人発言、今月でもう3回目!」
「ちがうよ~、それじゃあヒエロニムス・ボッシュの絵みたいじゃない。あたしが言いたいのは、もしイメージするならってことよ。前から歩いてくる人の顔がすべてそういう風に見えたらあたしだって頭おかしくなっちゃうよ」
「なるほどね~(ヒエログリフ…って誰だっけ)じゃあ、あの人の顔
A piece of sinful -罪深き一切れ-
だ、誰だね、誰かそこにいるのか?
「.....」
誰かいるのか?こんな夜中に香ばしい匂いを漂わせおって。け、けしからんぞ!
「......」
一体どこから入ってきたんだ?け、警備の人を呼ぶからな!
「......」
なんてことだ、全粒粉のパンを一切れ鉄製のフライパンでこんなにたっぷりのオリーブオイルで、か、軽めに焼きおって!
おのれ、罪深いぞ!
「.....」
−幻奏家たちの食事− #1
.............「Midori、今日のコンサートは素敵だったぞ、前よりもな、音の伸びがちょうどよくてな、スピッカート*の音がほら、琥珀みたいにきれいに光っているようだったよ。」
「ほんとMidoriちゃん。素敵だった。すべてのパートが完璧だったわよ!」
「おじさまもおばさまもありがとう、わざわざBerlinまで見に来てくれるなんて思ってもいなかったの。そうね、今日のコンサート
-幻奏家たちの食事- #2
「おお、Midoriが選んだ場所にしては珍しいじゃないか、でも素敵なところだね」
「ええ、いつもおじさまと外国でお食事する時は、床に赤い絨毯が敷いてあって、テーブルにゴシック調のロウソクが立ててあって....うふふ、でも最近はこういう場所にも来るの。オーケストラのメンバーの方が連れて来てくださった時に知ったのよ。いろんな職業の人も来るから、話をすると面白いし、店員さんももちろん英語が話せてね
-幻奏家たちの食事- #3
「私は小説家をやめようかと思っていたんだよ。長年信頼している出発社の友人にもそれは話したんだ。」
「そうなのね。でもおじさまは一度原作の映画化にも携わって、成功してるじゃない。なんていうか、私が言いたいのは、他に”そういう”仕事がしたかったからなの?」
「わたしが今までやってきたことは形が違えどすべて一緒だと思っている。要はね、私は ”幻想” を扱う仕事をしてきたんだ。それを全部やめて
-幻奏家たちの食事- #4
「おじさま、すっかりごちそうになってしまって申し訳ないです。でもありがとう。」
「いいよ、コンサートは招待してもらったからね。」
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Zebra zone
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「数日後に、嵐が来るようだね。
例えば大きな木が倒れるとする。それを描写するとしたら、どんな角度で、木の種類は、葉っぱの色は、音はど