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Conversation at the cafe. -カフェにて−

「え、それって人の顔が何かの食べ物みたいに見えるってことでしょ?で...でた~ミサの定期的変人発言、今月でもう3回目!」

「ちがうよ~、それじゃあヒエロニムス・ボッシュの絵みたいじゃない。あたしが言いたいのは、もしイメージするならってことよ。前から歩いてくる人の顔がすべてそういう風に見えたらあたしだって頭おかしくなっちゃうよ」

「なるほどね~(ヒエログリフ…って誰だっけ)じゃあ、あの人の顔どんなふうに見える?(cafeの扉を開け入ってきた40代くらいの男性を点す)」

「かぼちゃ」

−爆笑−

「でもカボチャってどちらかというと横長じゃない?あの人そうじゃないよね。」

「まだそこが私もうまく説明できないんだけどね...単純に形が似てます、てことじゃないのよ。シワとか、目つきとか、何が好きそうとか、こっちの完全な思い込みじゃない、でもそれが食べ物のにおいや味のイメージと結びついて浮かんできちゃうのよ。小さい頃はもっと強烈だったの。」

「ふーん、ミサ相変わらず変わってるよね..確かにそんな風に見えてきたわ 笑」

「高校のときに凄く可愛い女の子がいて皆んなからも人気だったんだけどね、その子はレモンだったの。いやその子の名前じゃなくてね、イメージよもちろん、だから私だけ、レモンちゃんレモンちゃんて言ってたわ」

「そっかー、その子が嫌がらなければいいよね...レモンて言われたら意味不明かもしれないけど、人が嫌がりそうなイメージはレモンにはないね」

「私もそれくらいの分別はあるわよ、面と向かって言っても良さそうだからおもいきって言ってみたのー」

「ふふふ、私ミサがその分別を持っていなかったら、ここでこうして一緒にコーヒーなんか飲んでないわよ。」

「ちょっとからかわないでよー」

−笑−

「でもね、まだもう1つわからないことがあってね。それはどんな人にも共通して、それっぽく見える食べ物があるのよ」

「ミサとの友情もこれが最後かもねえ 笑 」

「ちょっと、一応最後まで聞いてよ」

「そうねえ、もう一回わかりやすく説明して!」

「レモンでもカボチャでも浮かんで来るけど、もう1つ通奏低音のように誰を見ても浮かんで来るものがあるのよ」

「わかった(あまりよくわかってないけど)じゃあ言ってみて、それは何?」

「うめぼし」

−爆笑−

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