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日本史の歴史考察

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#台与

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その14 中国への朝貢と年代

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その14 中国への朝貢と年代

 今回は、当時の日本と中国との国交の記録から、交流の流れや年代を追ってみたいと思います。

□倭国の朝貢 まず驚くのは、この時代で、既に倭人の国々から中国に朝貢している国が30ヵ国近くもあることだ。中国に使者を送れば、中国から自国の領土や王として正式に認められることや、その褒美として高価な物、貴重な物、金品等が与えらること等を韓国側などから情報として、得ていたのだろう。なお、実際に朝貢に来た国名が

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魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その13 壱与の誕生と卑弥呼の暗殺説

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その13 壱与の誕生と卑弥呼の暗殺説

 今回は、壱与(台与)の誕生と、卑弥呼の暗殺説について考えてみます。

□壱与(台与)の誕生 壱与(台与)の名前は、『魏志倭人伝』では、「壹與(壱与)」と書かれ、後の『梁書』では、「臺與(台与)」と書かれている。現在は、前者だとイヨ、後者だとトヨという読み方が一般的だ。

 読み方は、邪馬壱国、邪馬台国のときの発音と同じく、「台」ならば古代の発音だと濁音になるようでドヨ、ダヨ、ダイヨとかになりそう

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魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その5 邪馬壱国と邪馬台国論争

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その5 邪馬壱国と邪馬台国論争

 いよいよ邪馬台国の登場ですが、ここでは、まず邪馬壱国と邪馬台国、そして邪馬台国論争について説明します。

□実は魏志倭人伝には邪馬台国とは書かれていない邪馬台国については以下のような記載がある。

 実は現存する原文の『魏志倭人伝』には、「邪馬台国」という国名の漢字は出て来ない。この点から邪馬台国は存在しなかった、のような説や本も出版されている。

□邪馬壱国が邪馬台国になる理由 主流の通説は、

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