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日本史の歴史考察

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#九州説

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その17 倭国と邪馬台国の所在地

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その17 倭国と邪馬台国の所在地

 ここまで読み解いてきた邪馬台国(邪馬壱国)に関する考察結果をおさらいして、邪馬台国の場所について見解を述べたいと思います。

□判明している倭国の場所 まず『魏志倭人伝』に書かれている帯方郡(朝鮮半島にあった魏の拠点)から韓国を通って倭国へ至る過程で登場する対馬国、一大国(一支国)、末盧国、伊都国、奴国までの最初の5ヶ国は、九州北部にある。次の不弥国も、候補地の違いはあるが、九州北部にある国とい

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魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その15 邪馬台国が九州内にあった根拠

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その15 邪馬台国が九州内にあった根拠

 今回は、邪馬台国はどこかの絞り込みのため、ここで、まず邪馬台国が九州内にあると考える理由について述べてみたいと思います。

□国の数が少なすぎる 『魏志倭人伝』によると、倭国は約30ヶ国だ。同じ『三国志の烏丸鮮卑東夷伝』内には、朝鮮半島の南部の地域の今の韓国に相当する「韓」国についての説明も記載されている。「韓は、南は倭と境を接していて、馬韓、辰韓、弁韓(弁辰)の三種類に別れている。馬韓は五十与

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