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【セルフコーチング】強みも弱みもない?!自分の特徴を知り活かすことを考えよう。

【強み】を知ろうと言うけれど…

強みを知ろうとよく言われませんか?
セルフアウェアネスという言葉が最近、増えてきています。自分自身のことを自分でよく知ろうというものです。

その中で、「強み」と「弱み」という言葉が出てきます。

わたしは「強み」も「弱み」も、どちらも自分の特性に過ぎないと思っています。「特性」なので、よく働くこともあれば、それが足かせになって邪魔する動きをしてしまうこともあります。

自分の”特性”が強みとなって作用するか、弱みとなって働くかは、その時の状況に依るのです。

”特性”はなかなか変わりません。生まれてからこれまでの経験や思考の積み重ねの中で育まれてきたもの。自分に固有のもの。無理に「変えること」を目的にしても、あまり意味が無いような気がします。


自分の”特徴”を知るのがなぜ重要か?

車の運転をするときに、いきなり出来る人はいません。
少なくとも出来る人の運転を見て観察して学んだことがあるはずです。
一般的には、教習所に行って、運転に必要な知識を学んだり、安全な環境の中でプロの教官に同乗してもらいながらその技術を練習して習得しますよね。

車の特徴を知ることで、初めて使いこなせるようになります。

走る鉄の塊である車を、安全に乗りこなし、移動の体験、生活の利便性に活用することができるようになるには、車の動かし方や特徴を知ることが欠かせません。

車に限らずどんな道具やサービスでも同じことが言えます。

日本人の8割が持っていると言われているiPhoneでも、扱い方やメンテの仕方、どんな場面でどんなことに使うとこれまでにない便利な体験ができるのか、素敵な一瞬を保存して大切な人との絆を深めることができるのか、ある程度の知識とスキルがあってこそ、iPhoneを生かすことができますよね。

自分自身も同じです。

自分がどんな特徴を持っていて、どんなときに何をするとどうなるのか?『自分のトリセツ』を正しく知り、使いこなせること無くしては、自分を活かすことができません。

誰かのために役に立つためにも、
仕事で自分の目指す成果を出すためにも、
自分を知り、その特性を生かす知識とスキルがないと、なかなか難しいのです。

つまり、自分を知ろう、セルフアウェアネスが重要という概念の背景には、自分を知ることなく自分を活かすことはできないという考え方があります。

自分の”特徴”の知り方

では、どうやれば「自分の特性を知る」ことができるのでしょうか。
今回は3つ、挙げてみます。

①自分の感情を無視しない

感情が強く出る時は、その裏側に本当の自分の願いや特性が隠れていることが多いと考えられます。どうしても嫌だと感じることがあると、腹が立つのです。して欲しいと思っていることが満たされないときに、悲しくなったり相手を攻撃したい気持ちが湧いたりすることもあります。

強い感情が出たときは、「なぜそう思うんだろう?」と自分の中の自分の本音と対話してみてください。

世間一般に考えて、常識を逸脱しているとかモラルに少々反すると感じるような時でも、自分の中の感情にフタをして「見なかったことにする」のはやめましょう。誰かに発表するわけではないので、安心して荒れている自分と向き合って、その裏側にどんな気持ちや願望、いら立ちが隠れているのか、自分自身と向き合うことは、自分を知る上で良い機会になります。

②出来事を振り返る

ここ1ヶ月の喜怒哀楽を書き出してみましょう。
すごく嬉しい!と感じた時、何があったのか。
なぜ嬉しいと思ったのか。
そこから「抽象的」に考えると、自分という人間は、どんなときに嬉しいのか。それはどんな願いが根本にあるのか、ということを考えて書き出してみるのです。

日頃のリアルな体験、出来事は、嘘をつきません。
本当にイライラしたとき、ムカついたとき、どんなことがあったのか。なぜムカついたのか。何を期待していて、何が裏切られたのか、という具体です。

③他者に聞いてみる

仲の良い人や、逆にまだ知り合って間もない付き合いの浅い人で気軽に話ができそうな人に、聞いてみることです。
人は自分で自分のことはわかっているようでよく見えていないことが多い。それは「自分がこうありたい」「こんな人でいたい」「こんな人間にはなりたくない」というバイアスがかかってしまうためです。

他者の目は、あなたの心の奥底のあなた自身の願望や懸念には関係なく、感じたままのあなたの姿を言語化してくれます。

さまざまな立場、関係性の人に色々取材してみるのが良いです。意外と、自分で思ってなかったことを挙げてもらえたり、自信を持って「ここは特徴でしょう」と思っていたことが挙がってこなかったり、、、さまざまな発見があると思いますよ。素直に耳を傾けて聞いてみましょう。

立場や関係性の異なる人が、共通して言ってくれることがあったら、それはまずは自分の特徴と考えて良いかもしれません。少なくとも、自分が腹のそこから納得できていないことであっても、周囲の目からはそう見えているという「事実」として、受け止めてみると良いと思います。

”特徴”を活かすために不可欠な2つのこと

それでは、自分の特性を知った後、それを活かすために何が必要なのか、どうすれば良いかのかについてまとめてみます。

絶対に必要な考えが2つあります。

1:自分の願い(目標)を明確にする。

自分がどこへ向かうのか、向かいたいと思っているのか、そのゴール設定をすることなしに走り出すと迷走します。

達成したい目標、ゴールに向けて、自分の特徴を生かすにはどうしたらよいか、自分の特徴は、ゴールへの道を登る中でどのような武器になるのか、それを考えてみます。

ゴールからの逆算で、自分の特性が何に役に立つのか、という思考です。

2:環境を整える。

同じ人間が、あるチームでは評価されなかったのに、社内の別のプロジェクト組織に異動したところ、活躍するということがままあります。

特性がプラスに出るか、マイナスに働くかは、実は周囲の人との関係性、バランス、また属している組織の目指す目標やゴールによって影響を受けるものです。

自分の特性が役に立つためには、自分にはない武器を持っている人とドッキングすることも有効です。1人で全方位の武器を持っている人なんていません。何かの特性をある組織でプラスに活用できている人が、同じことを他のメンバーからなるほかの目的を持った組織で活かせるとは限りません。

どうにも自分の特徴が活かせるところがないと思ったら、少し別のチームで活動してみるのもいいかもしれません。細かいことが苦手でガサツだ、作業が粗い!といつも注意を受けていた人が、別の組織にいくと、その推進力、先頭に立ってリスクを恐れずに行動を開始できることを高く評価されることもあります。

人の特性は環境(土壌)によって、活かしやすくなったり活かしにくくなったりするものだということを、脳裏に置いておいてください。

強みも弱みもない。
あるのは「特徴」です。

それを自分の願うゴール(目標)に向けて、どうやったら武器にできるか、自分はダメだと落ち込む前に、ぜひ、考えてみるのはどうでしょうか。

なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。