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言ったもの勝ち。自分を売るには。

今日、下北沢の自販機でみかけたよ。


『素晴らしい麦茶』


あ、それ、自分で言っちゃう?
もう、サンガリアとかヤマヨシのこういうセンス、大好き♪

チープな美味しさと、シュールな面白さが、永遠のB級感に拍車をかけてくれる。


あと、それに続くのが、リスカ

サンガリアよりだいぶ保守的だけど、老若男女のハートをがっちり掴んでる気がする。

あ、これ、手首切っちゃう系のコトぢゃなくて、、、


『おいしさのハートランド リスカ株式会社』

(これはこれで、ビールの名前みたいなキャッチコピーだな)


のことだからね。


ハートチップルとか、「真っ赤なハート×にんにく味」なんて、可愛さと変態性が織り成す狂気以外の何物でも無い。


あ。

わたしなりの、溢れるリスペクトからくる愛情表現です。くれぐれも、嗚呼、くれぐれも誤解無きよう。


結局、『素晴らしい麦茶』のどのあたりがどのように素晴らしいのかは、わからなかったのですが、

(だってわたしは、同じ自販機内の伊右衛門を購入してしまったのですから・・・。)



大事なのは、

まず自分自身で「言いきってしまうこと」

そして、それを「言い続け、やり続けてゆくこと」


「ふーん。この麦茶、素晴らしいんだー。へぇー。(棒読み)」
とりあえず、人の記憶にこうやって残すこと。



わたし、実は、、、

ミッツ・マングローブ氏とますだおかだの岡田氏を密かに尊敬しているところがある。

(普段表では言わないよ。なんとなくはずかしいから)


ミッツ・マングローブ氏は、ずっと肩書きを「女装家」だと言い張って言い続けてるし、岡田氏は、ずっと「閉店ガラガラ!ぅ〜わおっ!」をウケなくてもずっと続けている。


「女装家」って、美しい女装を極めている人のことですよね?(きっと)

メディア露出しはじめた当時のミッツ氏は、お世辞にも美しいとは言えなかった。しかし、自称「女装家」を極め続けてきた今はどうだろう。どことなく洗練されて、たまにドキッとさせられてしまう。


そして、岡田氏。

ねぇ?彼の一発ギャグ、みんな心底本気で面白いと思ってる?(辛辣)

とは言え、水戸黄門の印籠並みの“おやくそく”なのに、なぜか笑っちゃうでしょ?

しかも、年末の風物詩とも言える超有名特番に数年に渡り、「ハッピーボーイ」だなんてキャラまでこさえて登場しまくりでしょ?

雨にも負けず、風にも負けず、ウケないどん滑りの日だって、彼は折れることなく、

「閉店ガラガラ!ぅ〜わおっ!」
「ぎゅう!(牛)」
「ちゅう!(鼠)」

の3アイテムのローテーションだけを、ただひたすら、それのみを根気強く、辛抱強くやり続けてきたんだよね。しみじみ。

これって、「言ったもの勝ち」「やったもの勝ち」「やり続けたもの勝ち」なのではないでしょうか。



そう言えば、さっきミッツ氏のTwitter bot にこんなのを見つけてしまったよ。↓

こうゆうしたたかさも、慶應ボーイの賢さから来るのでしょうか。ますます好感を持ちました。




『始(はじめ)の美しく楽しい落語会』

始めさん.JPG

(↑上記の開催日程は変更になる可能性がありますのでHPやTwitterで必ずご確認ください)


これは、古今亭始が、“グリーンホール”というゴルフ場みたいな名前の葬儀屋で定期的におこなっている『グリーンホール寄席』のビラである。

このキャッチコピーも、いずれグリーンホールのカスタマーになってくれそうなお年寄りにも優しい雰囲気のビラも大好き。

「『始の美しく楽しい落語会』って、自分で言ってて、ちょっと恥ずかしいんですけども♪(にこっ)」

と、先日のまくらでこぼしていた始さんのハニカミは、それはそれは可愛かったのですが、もう「“僕、始は美しくて楽しい落語家”なんですよ〜!」と堂々と言い切ってしまっても、グリーンホールのおじいちゃんもおばあちゃんもわたしもキライにはならないよ!むしろ、もっと応援しちゃうかも!って思った。


ほら、過去に

「わたし、コリン星のお姫様なんですー」
「ぼく、ミッチロリン星の王子様なんですー」

と言い続けて、結果、ご自身の惑星をあっさり捨ててしまった方々もいらっしゃるけれど(まるでどこぞの国のロイヤルファミリーのようだ)、


そこまで、振り切れてない世界観なのだから、
始さんの落語は本当に美しくて楽しいのだから、

ぜひとも、始さんにはこのキャッチコピーを使い続けていただきたい。






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