理想の温泉、その進化形=片倉館@上諏訪

画像1 以前、「理想の温泉」として北投の温泉博物館のことを書きましたが、上諏訪温泉の湖畔よりにある片倉館は、北投温泉博物館を設計した森山松之助が日本に戻って1929年に建てた温泉施設です。当時の日本の絹生産を担っていた片倉財閥が、地元への厚生施設として建てたものであり、なんと!現在国指定重要文化財にして現役で利用できる温泉施設なのです。
画像2 100年前の建物とは思えないほど、美しく、立派な温泉施設であり、入口の雰囲気からしてワクワクさせてくれます。時空を超えるユニバーサルデザイン。台湾で森山さんの建物が未だに現役で使われ続けているのも、そのデザインの普遍的な美しさに理由があるのではないでしょうか。
画像3 玄関入ってすぐの木彫も素敵です。
画像4 千人風呂です。浴槽の床に玉砂利が敷かれているのも味わい深いものがあります。ちなみに映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地としても知られています。
画像5 内装も1929年という時代を感じさせる、アールデコな味わいも随所に見られます。
画像6 二階の休憩所は洋風ですが、実は隣の別館に和風の大広間があります。畳で寛ぎたい人はそちらにテクテクと移動したのでしょうか?
画像7 2階のバルコニーに出ると、諏訪湖が一望できます。
画像8 重要文化財の100年ものの、重厚で美しい建物で、楽しむ温泉。これぞ楽園です。

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