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#日本画

13年ぶりの特別公開・大乗寺応挙一門の障壁画!あと数日!(@兵庫県香住)

 昨秋から始まり、2023年3月15日(水曜日)まで、兵庫県香住町の大乗寺で円山応挙一門が描いた重要文化財の障壁画が、収蔵庫から本来あった客殿に戻されて、なんと13年ぶりに特別公開されています。長年、普段はめこまれている高精細の複製でも見に行こうかと思っていたほどのものでしたから、秋に公開されていることを聞いて以来、ずっと行こう行こうと気になっていました。ついに一泊二日の弾丸旅行で見に行きました。東京芸術大学美術館で開催された円山応挙展でも一部を見てはいましたが、やはり現地で

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奥村厚一画伯の「早春」と週末一泊旅行

東本願寺大寝殿の竹内栖鳳特別公開激写‼

 1月末の雪が降った日の翌日、京都東本願寺の大寝殿・白書院の特別公開を見てきました。お目当ては、竹内栖鳳が描いた大寝殿の広間奥の障壁画です。広間の奥に描かれた竹内栖鳳による障壁画です。1939(昭和9)年の制作で、三つの画面で構成されており、向かって右(北側)から「風竹野雀」、「歓喜」、「古柳眠鷺」。竹内栖鳳は、昨年没後80年を記念して東京の山種美術館でも重要文化財の「斑猫」を目玉に回顧展が開かれておりました。重要文化財の「斑猫」が撮影可能ということでずいぶんとSNSで拡散さ

城マニアの楽園・中家住宅と小泉陣屋跡

 慈光院には過去二度も訪れて、茨木城の旧城門ににはいつも感動しておきながら、城好きとして実現できずにいたことがひとつありました。片桐石州の居城=小泉陣屋を訪問すること、です。慈光院から西南の法隆寺方面を目指して小さな丘を超えると、陣屋の一部が、そのまま石州流の本拠地=高林庵という名前でどうやら片桐家がお住まいになられている様子でした。  藩主がそのままお城の跡にいらっしゃる例というのは、現代においてはかなり少なくなっていると思いますが、明治以前の空気感が普通に残っているのが

日本美術の楽園・京都国立近代美術館コレクション展で都路華香が特集展示中

 2021年12月現在、生誕150年・没後90年ということで、京都画壇の画家=都路華香の特集展示が、京都国立近代美術館のコレクション展で見ることができます。サムネイルに使った埴輪の絵は、全体像は下の写真のような屏風です。 埴輪と埴輪を作る老人と少年を描いた作品なのですが、何とも長閑なほのぼのとした味わいが、都路華香らしい作品です。  友禅描きで生計を立てた父のそばで、幼い頃から絵に親しんだ華香は、9歳で京都画壇の重鎮・幸野楳嶺の画塾に入門しました。楳嶺四天王として知られる菊

夏のひととき:日本画家 - 寺崎広業の世界

(cc)夏のひととき:日本画家 - 寺崎広業の世界 絹本着色(1幅)1828×1675mm /五島美術館蔵 1918年頃(大正7年頃)- 寺崎広業 夏のほんのひとときだろう、その時期の植物の花に囲まれて、その表情はいつまでも、涼しげだ・・そして、気負いのない筆致・・ (cc)スマートフォンのWallpaper版(1080×1920 - iPhone, android) 寺崎広業(てらさき こうぎょう、慶応2-大正8/1866-1919/明治-大正の日本画家)本名は広業(

(今日の一枚)日本画家-菊池契月の散策の空気感

実に爽やかだ、今の時期だろう、昭和の初めの空気感が伝わって来る、そして、モダーンだ。 Fig.散策-1934 (c)菊池契月 京都画壇の大御所である日本画家、菊池契月(きくち けいげつ)の散策は、絹本(173×173.5cm)、第15回帝展に1934年(昭和9年)の作品だ。 これを見ていると爽やかな朝の空気感を感じる、現代に通じる散策の姿であり、犬たちも、心地良さそうだ・・・ それは、スマホ、PCの壁紙サイトもあるくらいだ。(リンクしています) Fig.散策-iPho

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横浜の日本建築テーマパーク?三渓園 マイクロツーリズム編