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都会のオアシス5 Joe coffee(ニューヨーク・アメリカ)

ニューヨークはだから素晴らしい

5回目となり、さまざまな場所を取り上げてますが、ニューヨークのお店を取り上げるのはこれが最初のようです。ここはニューヨークのお気に入りのお店、Joe Cofee。最初に取り上げるにふさわしいとっておきのエピソードがあります。

実はニューヨークに初めてやってきたのは30代も後半でした。私にとってニューヨークは憧れの地。子供のころ、アメリカ横断ウルトラクイズという番組があって、クイズに勝ってアメリカに行く視聴者参加番組なのですが、その最終目的地がニューヨークなのです。だから、ニューヨークとは旅の最終目的地。気軽に行っては行けない場所のような、そんな思いを抱いていました。

さて、初めて訪れたニューヨーク、宿はアッパーイーストでした。近所を歩くと大好きなカフェがあったので入ってみます。英会話を勉強していた私は、積極的にお店の人に話しかけるモードでした。私にとって今日が人生初めてのニューヨークだと告げると、店員さんはおどけてこう言ったのです。

「それはいいね。ひょっとしてお前、日本からわざわざJoe Coffeeに来たのか? こいつはすごい。俺も世界的に有名になったもんだ。ハハハ」

と言って、私にウィンクしたのです。なんだこの会話! 映画みたいな小粋なやつ! 笑 。このとき私は、ああ、これがアメリカというやつなのか、と妙に感心しました。ニューヨークの、カフェ店員、タクシードライバー、ホテルのコンシェルジェなど、会う人会う人が、おはようこんにちはいい天気ですね、のような決まりきった挨拶の、ちょっと一段階深く入ったウィットに富んだ世間話をしてきました。もちろん、素晴らしい接客は高額なチップ相場の影響もあるかもしれません。でも、日本人はアメリカからさまざまな価値観を持ち込みましたが、この感覚を日本に持ち込みたいなと心底思いました。コーヒーは浅煎りでとても美味しく、店内は美味しいパンが、アメリカらしくざっくりと陳列されていました。この店大好き。

無造作に陳列された美味しいパンたち


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