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精算前に袋開けちゃだめだよ!焦る通訳ガイド

通訳ガイドのぶんちょうです。訪日外国人と共に行動する通訳案内士は時々、ドン引きするような光景を目にします。今回はコンビニやスーパーやデパートでのちょっとした買い物のおつきあいでの話です。

友達に日本から手紙を出したいと言うので、丸の内の中央郵便局に一緒に行った時です。絵はがきのコーナーまで連れていき、私は少し離れたところで待っていました。

そろそろ買う物が決まったころかなと思い、観光客のところに戻りました。すると、まだ精算前なのに色んな商品のパッケージを引き裂いて何やら書き始めているではないですか!

あわわわ。あわてたのは私です。カウンターの方に説明して了承してもらいましたが、私のお客さんが犯罪者になって警察にいっしょに行く自分の姿が脳裏をかすめました。

後日、その頃私が英語を習っていたイギリス人の先生に「いやー。この間のツアーはまいっちゃったよ-」という感じで、そのことを言ってみました。

私の期待した答えは「それはとんだお客さんだったね」なのですが、なんとその先生、普通の顔をして「イギリスではあるよ」と。えーーっ!またも日本にいながらのカルチャーショックで倒れそうになりました。

純ジャパ案内士の私は、とにかくカルチャーショックが多いのです。ですが今回のは、かなり強烈なパンチでした。日本なら万引きになっちゃうでしょう。外国はいいの?これが?

別件でこんなこともありました。セレブの人とデパートに行っているとき。基本的に買い物はプライベートなことなので、あまりべったりくっついているわけではありません。

その日も、少し離れたところで何となく様子を見ていました。デパートの若い店員さんに、ショーケースの中から色々商品を出してもらっているようですが、出してもらった商品の包装を片っ端から剥がしているような感じでした。

このお客さん、お金持ちですが、やんちゃな中年のおじさまで、数日間ハラハラさせられてきました。「あー、またやらかしてる」と思いながら近づくとおじさまは、私に何か言われるのを察したのか、不安そうな顔の店員さんに向かって「心配するなよ。全部買うからさ」と。

いや、そう言う問題じゃないんだけどね。これも外国では普通のことなの?まさかですよね。まさかですよね。


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