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アールイズウェル 〜映画『きっと、うまくいく』を見て〜

ああ、なんて心が軽くなる映画なんだろう、ランチョーやその仲間たちのように生きたい。この映画を終わった瞬間そう思わずにはいられなかった。

自分を含め、今の大学生はどれほど自分のやりたいことをやっているのだろうか。自分の将来が不安で、安心したくて、いろんなことに対して「正解」を見出そうとしている。学問をやるのは就活のため、将来安定した未来を掴むため、大学で勉強をする。もちろんそれが悪いことだとは言わない。

でもここで考えたいのは、”自分のその選択に自分の想い”があるのかどうかだ

映画の中の登場人物であるファハルーン、ラジュー、ランチョーは
エンジニアの超有名大学に通う生徒である。
この大学では”競争”という鎖に縛られた生徒たちが、有名企業に就職し大金を稼ぐという名ばかりの成功のために一生懸命、学問に励んでいた。

しかし、ただ1人、ランチョーだけは違っていた。
ランチョーは自分の想いをもち、その想いを正直に大切に学びに生かしていた。

みんなが言っていること先生が言っていることは本当に正しいのかを疑い、
学びをただ純粋に楽しみ、それをエネルギーに様々なことに挑戦しいく。
そして、自分の目的のために他に方法があるのではないかと自分の頭でしっかりと考え、型にとらわれなずに柔軟な発想をする。無思考にただ誰かの考えを受け取るのではなく、吟味する、応用させる。

彼のこの頑固ともいえる姿勢に感服した。私は受動的にただ目の前にあるものを受け取り、それを繰り返し、将来のためと勉強してきた。

でも将来のことなんて誰がわかるのだろうか、
不安だからと言って目の前のスキルを得ることや何かをただ暗記することだけに走っていいのだろうか。

心はとても臆病だ。
マヒさせる必要がある。
困難が発生した時にはこう唱えるんだ、”うまくいく(アールイズウェル)” 
(ランチョーはインド人なのでAII is well が鈍っているとも言えますが、私はランチョーが自分の言葉であるという意味を込めてあえて鈍らせていると思っています)


私が今するべきことは、自分がどんな生き方をしたいのかをしっかりと考え、
それに向かって一歩踏み出していくことなのではないだろうか。
「これを勉強しておけば就活の時に有利だ」、「今からインターンしておけば何か自分をアピールする時に役に立つかもしれない」
そんな目先の考えで生きていてもつまらないと思うし、死に際に悔いのない人生だったと心穏やかに眠れないと思う。人生は自分のものであるから、自分が納得できるような人生を送りたい。

この映画は自分の人生を生き急いでいる人にぜひ見て欲しいものだ。
生きる中で自分が大切なものは何なのか、もっと考えていこうじゃないか



その他ぐっときた言葉

「今日は新しいことが学べると思った人は?みんな競争に夢中だ。それに勝って何の意味がある、知識が増える?ノーだ。圧迫感が増すだけだ」
「試験は何度でもある。父親は1人だ」
「工学が僕の情熱なんだ。お前の情熱は?才能が生かせる仕事をするんだ」
「将来を心配していたら生きていけない」
父と息子の和解の部分
「返してこい。プロ用のカメラはいくらだ?パソコンの値段で買えるか?足りなかったら言え。」

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