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【図解あり】輸入デマレージ・ディテンションの基本と計算方法

こんにちは!ラクです。

今回は…フリータイム、デマレージ、ディテンションについての説明です👓

結構文字だけで説明しているサイトやブログが多い気がしたので…
図解を以て説明してみることにしました📄

なお、ここでご説明するのは、あくまで一例です🙆‍♂️

船社やフォワーダーごとに独自ルールや料金体系を設定していますので、
必ずその設定をご確認ください。

デマレージの簡単な説明

まずデマレージから行きましょう🕵️‍♂️

コンテナが輸入港で船から降ろされた後…
長く港に置きっぱなしにしちゃった!

はい、これがデマレージ(笑)

もう少しちゃんと言うと、輸入ターミナル内にずっと置いていると、発生する保管費用のことです💰

大体は、船から降ろして6~7日過ぎると、デマレージ費用の対象になります🚢(リーファーや危険品など、特殊貨物は更にです)

逆に、その6~7日間は、デマレージ費用の対象になりません。
この期間を、「フリータイム」と言います⏰

つまり、コンテナを船から降ろした後、デマレージがかからない期間です。

デマレージの図解

ちょっとシミュレーションやってみましょう🙋‍♀️

神戸でコンテナを降ろしたとします🚢

そしてその際、船社側が設定している「フリータイム(保管料ナシ)」の期間が「土・日を除いた6日間」だとしましょう。

また、フリータイムの起算日が、「着岸の翌日から」だったとします🏃‍♀️

港に着岸した日から14日目にコンテナをヤードから取る場合、以下のようになります。

よって、デマレージが発生するのは、9日目~13日目までです。

「あれ?デマレージは、土日も発生し続けるの?」

そんな風に思った方もいるかもしれません💦

「フリータイム」であれ「デマレージ」であれ…
「起算日」や、「土日祝のカウント」については、実は船社によって異なります。

先ほどの図は、実はONEの起算方法を参照しています(2024年6月現在)
詳細は以下のとおりです:

https://jp.one-line.com/ja/standard-page/importdetdem

これだけだと、何となくイメージしづらいような?w
でも要は、以下のようになるということですね😅

デマレージの計算

さて、この図を見ていると…

じゃあ、9日目から13日目まで、デマレージ費用を払うんだね!

…という理解はできると思います📜

間違ってはいないのですが、気を付けないといけないのは「1日当たりのデマレージ費用」です。

これまでの例では「陸揚げから14日後にコンテナをターミナルから引き取る」前提でしたが、では21日目に引き取る例を考えてみましょう📆

このように、「ある期間から、ある期間までは、xxx円」と言う風に、レイヤーがある仕組みになっています🛳️

レイヤーごとに、料金が変わってくるんですよね…

このレイヤーのことを「Tier」と言ったりします📊

このTierの考え方はONEだけではなく、マースクなど他のコンテナ船社にも取り入れられています。いわゆる「業界用語」ってやつですね…w

よって、荷主側としてはサッサとコンテナをたーみなるから引き取らないと、デマレージ金額が思ったよりも高額になるといったことが起こりえます💰

ディテンションの簡単な説明

では、続いてディテンションを見てみましょう🕵

実入りコンテナを輸入港から引き取ったけど… 
空になったコンテナを返却するの、遅くなっちゃった…

はい、これがディテンション(笑)

もう少しちゃんと言うと、輸入ターミナルから実入りコンテナを引き取った後、ずーーっとコンテナを返さないでいると、発生する「コンテナ返却延滞料」です🙋‍♀️

大体は、コンテナを引き取ってから6~7日過ぎると、ディテンション費用の対象になります。

逆に、その6~7日間は、ディテンション費用の対象になりません。
この期間を「フリータイム」と言います⏰

デマレージのときにも同じ「フリータイム」という言葉が出てきましたね。

概念としては同じで、費用が発生しない期間です。

ディテンションの図解

またシミュレーションしてみましょう🏃

神戸のターミナルから、実入りコンテナを引き取ったとします。

そしてその際、船社側が設定している「フリータイム(保管料ナシ)」の期間が「土日祝を除いた4日間」だとしましょう📅

また、フリータイムの起算日が、「搬出の翌日から」だったとします。

搬出から12日目に、空コンテナをターミナルに返却するとすると、以下のようになります🌞

よって、デマレージが発生するのは、7日目~12日目までです📆

(なお、ディテンションには消費税がかかりますので、要注意です。
デマレージにはかかりません)

デマレージの時と同様、「起算日」や、「土日祝のカウント」については、実は船社によって異なります。気を付けてくださいね。🔦

ディテンションの計算方法

ここもデマレージと同じく、気を付けないといけないのは「1日当たりのディテンション費用」です💰

これまでの例では「陸揚げから12日後にコンテナをターミナルに返却する」前提でしたが、では18日目に引き取る例を考えてみましょう🙆‍♂️

すると、以下のようになります。
デマレージの時と同様、Tierに分かれているわけですね📉

最後に

いかがでしたでしょうか?

少しでもフリータイム・デマレージ・ディテンションについて理解が深められたなら、何よりです😊

ちなみに、今回はONEの以下サイト情報を参照にしました!

輸入フリータイム  | ONEジャパン (one-line.com)

もし「コンテナをなかなか輸入港から、Consigneeが引き取ってくれない!」といったトラブルがあれば、以下もぜひご覧ください。
(ただ、ちょっとマニアック?な内容になっているかもしれませんw)


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