![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144341629/rectangle_large_type_2_981f607ec3b25a62a37f301c96e8ab4f.jpeg?width=800)
【図解あり】輸入デマレージ・ディテンションの基本と計算方法
こんにちは!ラクです。
今回は…フリータイム、デマレージ、ディテンションについての説明です👓
結構文字だけで説明しているサイトやブログが多い気がしたので…
図解を以て説明してみることにしました📄
![](https://assets.st-note.com/img/1718603221630-xDXv2qwPRu.jpg?width=800)
なお、ここでご説明するのは、あくまで一例です🙆♂️
船社やフォワーダーごとに独自ルールや料金体系を設定していますので、
必ずその設定をご確認ください。
デマレージの簡単な説明
まずデマレージから行きましょう🕵️♂️
コンテナが輸入港で船から降ろされた後…
長く港に置きっぱなしにしちゃった!
![](https://assets.st-note.com/img/1718599172748-uOU1qG5wnW.jpg?width=800)
はい、これがデマレージ(笑)
もう少しちゃんと言うと、輸入ターミナル内にずっと置いていると、発生する保管費用のことです💰
大体は、船から降ろして6~7日過ぎると、デマレージ費用の対象になります🚢(リーファーや危険品など、特殊貨物は更にです)
逆に、その6~7日間は、デマレージ費用の対象になりません。
この期間を、「フリータイム」と言います⏰
つまり、コンテナを船から降ろした後、デマレージがかからない期間です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718601772162-M53ncm0W2k.jpg)
デマレージの図解
ちょっとシミュレーションやってみましょう🙋♀️
神戸でコンテナを降ろしたとします🚢
そしてその際、船社側が設定している「フリータイム(保管料ナシ)」の期間が「土・日を除いた6日間」だとしましょう。
また、フリータイムの起算日が、「着岸の翌日から」だったとします🏃♀️
港に着岸した日から14日目にコンテナをヤードから取る場合、以下のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1718598684945-rp3p2SMSei.png?width=800)
よって、デマレージが発生するのは、9日目~13日目までです。
「あれ?デマレージは、土日も発生し続けるの?」
そんな風に思った方もいるかもしれません💦
「フリータイム」であれ「デマレージ」であれ…
「起算日」や、「土日祝のカウント」については、実は船社によって異なります。
先ほどの図は、実はONEの起算方法を参照しています(2024年6月現在)
詳細は以下のとおりです:
![](https://assets.st-note.com/img/1718602020413-P1fi3BCgwL.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1718601964380-bWlWEuQUBf.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1718602034426-QXTg64Ag2q.png?width=800)
これだけだと、何となくイメージしづらいような?w
でも要は、以下のようになるということですね😅
![](https://assets.st-note.com/img/1718598684945-rp3p2SMSei.png?width=800)
デマレージの計算
さて、この図を見ていると…
じゃあ、9日目から13日目まで、デマレージ費用を払うんだね!
…という理解はできると思います📜
間違ってはいないのですが、気を付けないといけないのは「1日当たりのデマレージ費用」です。
これまでの例では「陸揚げから14日後にコンテナをターミナルから引き取る」前提でしたが、では21日目に引き取る例を考えてみましょう📆
![](https://assets.st-note.com/img/1718604848141-87MRlneFbX.png?width=800)
このように、「ある期間から、ある期間までは、xxx円」と言う風に、レイヤーがある仕組みになっています🛳️
レイヤーごとに、料金が変わってくるんですよね…
このレイヤーのことを「Tier」と言ったりします📊
![](https://assets.st-note.com/img/1718604915461-2lJIQhhAZJ.png?width=800)
このTierの考え方はONEだけではなく、マースクなど他のコンテナ船社にも取り入れられています。いわゆる「業界用語」ってやつですね…w
よって、荷主側としてはサッサとコンテナをたーみなるから引き取らないと、デマレージ金額が思ったよりも高額になるといったことが起こりえます💰
![](https://assets.st-note.com/img/1718603192396-5H2ekvneVE.png?width=800)
ディテンションの簡単な説明
では、続いてディテンションを見てみましょう🕵
実入りコンテナを輸入港から引き取ったけど…
空になったコンテナを返却するの、遅くなっちゃった…
はい、これがディテンション(笑)
もう少しちゃんと言うと、輸入ターミナルから実入りコンテナを引き取った後、ずーーっとコンテナを返さないでいると、発生する「コンテナ返却延滞料」です🙋♀️
大体は、コンテナを引き取ってから6~7日過ぎると、ディテンション費用の対象になります。
逆に、その6~7日間は、ディテンション費用の対象になりません。
この期間を「フリータイム」と言います⏰
デマレージのときにも同じ「フリータイム」という言葉が出てきましたね。
概念としては同じで、費用が発生しない期間です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718604071972-VeS1ZGkEjt.jpg?width=800)
ディテンションの図解
またシミュレーションしてみましょう🏃
神戸のターミナルから、実入りコンテナを引き取ったとします。
そしてその際、船社側が設定している「フリータイム(保管料ナシ)」の期間が「土日祝を除いた4日間」だとしましょう📅
また、フリータイムの起算日が、「搬出の翌日から」だったとします。
搬出から12日目に、空コンテナをターミナルに返却するとすると、以下のようになります🌞
よって、デマレージが発生するのは、7日目~12日目までです📆
![](https://assets.st-note.com/img/1718604462461-2J7CjdUqhe.png?width=800)
(なお、ディテンションには消費税がかかりますので、要注意です。
デマレージにはかかりません)
デマレージの時と同様、「起算日」や、「土日祝のカウント」については、実は船社によって異なります。気を付けてくださいね。🔦
![](https://assets.st-note.com/img/1718604613410-VB1CmNY1eW.jpg?width=800)
ディテンションの計算方法
ここもデマレージと同じく、気を付けないといけないのは「1日当たりのディテンション費用」です💰
これまでの例では「陸揚げから12日後にコンテナをターミナルに返却する」前提でしたが、では18日目に引き取る例を考えてみましょう🙆♂️
すると、以下のようになります。
デマレージの時と同様、Tierに分かれているわけですね📉
![](https://assets.st-note.com/img/1718605193016-eLOSDUfuMv.png?width=800)
最後に
いかがでしたでしょうか?
少しでもフリータイム・デマレージ・ディテンションについて理解が深められたなら、何よりです😊
ちなみに、今回はONEの以下サイト情報を参照にしました!
輸入フリータイム | ONEジャパン (one-line.com)
もし「コンテナをなかなか輸入港から、Consigneeが引き取ってくれない!」といったトラブルがあれば、以下もぜひご覧ください。
(ただ、ちょっとマニアック?な内容になっているかもしれませんw)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?