「優しい」は肯定のコレクション

「優しい人」ってどんな人？

身の回りに、とにかく優しい人っていますよね。

相手の話を否定せず、遮らず、きちんと最後まで聞く人。

「〜な人は〜だよね」など人を簡単にカテゴリ分けせず、人を丁寧に表現する人。

こういう人を、私は優しいなあと思います。

この優しい人たちは、嫌なことをされた時どう対応するんだろう？

本気で怒らせたら怖そうだなあ などとも思います。

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「優しい人」を3人思い浮かべてみる

優しい人というと、私は3人の顔が浮かびます。
私の周りにいる人はみんなもれなく優しいんですが、中でも特に優しいと感じる人。

1人目は、大学の友人。
入学同期、団体が一緒で仲良くなった子です。ちょっと家が離れているので、頻繁に会うわけではないけれど、変わった近況があれば互いに連絡して「飲みにでも行くか〜」って集合します。
悩みごとを話すと「時代があんたに追いついてないだけ」とよく言ってくれます。これ、論理的にはめちゃくちゃなんですけど、私を全肯定してくれてる感じがだいすきです。

2人目は、兄さんと慕っている、9歳上の友人。
カレー屋巡りの仲間でもあります。2, 3ヶ月に1回くらいの頻度で「次はどこのカレー屋に行く？」という話になって、集合します。口数は少ないけど、いつもしっかり私の話を受け止めてくれます。大学生前半の私は、とにかく自己肯定感が低く、「私の話なんてつまんないし…」と思っていたんですが、定期的に兄さんがごはん誘ってくれるのが、私の存在そのものを肯定してくれてる気がするのです。

ちなみに、この兄さんは今年結婚されまして、私にとって初めて、友人の結婚式参列はこの兄さんのです。おめでとうございます。

3人目は、インターン先の会社の上司。
1年半勤めている会社の上司で、最初の数ヶ月は直下で仕事させてもらい、今は同じチームだけどちょっと違うポジション、って感じ。関わりは週1の定例会議で一緒になるくらい。でも、私のことよく見てるんです。
たまーにチャットで「最近どうー？コップの水溢れそうになってない？」と声をかけてくれます。「コップの水」という表現が絶妙で、ちょっと切羽詰ってる時は素直に「最近しんどいんです……」と言えちゃうんです。

仕事だから、しんどいことなんてあって当たり前だし、みんなしんどさも抱えながらやってると思う。「しんどい」をいつも言っていたらそれは甘えだと思う。でも、人間だから限界がきちゃう時もある。しんどくならないよう事前に防ぐことは大事だけど、しんどくなってしまっている以上はそれをどうにかするしかない。この上司は、しんどい状態の私を受け入れてくれます。

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肯定のコレクション

優しさって、肯定だなあと思います。

「あなたは、あなたでいたらいいんだよ」という肯定は、最大級の優しさだと私は思うんです。

相手を大切に思っているからこそ、厳しいことを言う場面は、時にあるでしょう。でも、厳しいことを言うのだって肯定です。コトとヒトはちがう。コトに対して厳しいことを言っていても、ヒトは肯定している。

そして、肯定を何度も反復することで、「私はあなたを肯定しているよー」ってことを相手に擦り込ませていく。

こうして肯定をコレクションさせていくことで、優しさは伝わるんだと思うのです。

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ひさしぶりに全く人と会わず、話さない日だったからこそ、こんなことを考えた土曜日でした。