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血尿が止まらない

おはぎは毛が薄いので、冬になって寒くなってきた頃に、試しに100均で売っていた、小型犬用の服を着せてみた。猫は服を着るのを嫌がるので、健康な成猫には着せないものだけど、老猫は防寒で着せても良いとネットに書いている記事を見たからだ。(但し、猫は毛繕いでストレスを解消しているところがあるので、毛繕い出来る部分は残しておかなければダメみたいだけど。)フードが付いていたその服を、おはぎは嫌がらずに着たのだけれど、数分経って目を離した隙に腕が片方外れて、もう片方も引っかかって危ない状態になったので、すぐに脱がせたけれど、その日1日、前より具合が悪くなってしまった。とても申し訳なかった...。冬が深まって気温がさらに低くなってきて、やっぱり寒そうなので、ベッドにペット用の湯たんぽを入れてみたものの、それでも寒そうだ。リビングとは違う部屋なので、暖房もあまり入れないので気になって、やっぱり服を再チャレンジしてみることに。邪魔そうだったフードを解いて取って、首の所が緩かったので詰め直して、もう一度恐る恐る着せてみたら、今度は快適そうにしていた。洗い替え用にもう一着買って同じようにフードを解いて、首を詰めて縫い直して、今では交代で着て、快適そうに過ごせている。

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おはぎは食欲が少しづつ落ちていき、せっかくお肉が付いてきたというのに、また少しだけ痩せてしまったように見えた。元気もなくなってきて、血尿も相変わらず止まらなかった。でも、なんとか保ちこたえて、診療予約の日に受診出来た。

体重は2キロを切ってしまっていた。先生に、「前の薬がやっぱり効くような気がしますし、錠剤だと確実に飲んだと確認できるので安心です。」と話したが、先生は「結局前の薬の時も受診2日前から血尿が再開したので分からないよ?」とおっしゃった。「糖尿病が出てきても困るし...」と。...でも先生は考え直して下さって、結局命は長くないのだし、再開してみようかとなって、前と同じ抗菌剤と消炎剤の2種類を処方して下さって、糖尿病が発生するリスクを抑えるため、1週間強い方の薬(消炎剤)の方を毎日1回飲ませ、残りの1週間は1日おきに1回飲ませることになった。抗菌剤は朝晩毎日だ。また、脱水もあったので、犬猫用の経口補水液を作る粉末も一緒に処方下さった。また予約は2週間後。薬が効いてくれるといいのだけれど...

やっぱり薬は効いてくれたようで、食欲がすぐに戻ってきた。元気も出てきたけれど、相変わらず血尿は止まらない。トイレシートはずっとピンク色。血餅も毎日数個砂に乗っていた。血餅が出る時って痛くないのだろうか...と思って、用を足している時チラ見してみたら(レディーなので、失礼のないようにチラ見です。)、終わった時にニャオウと鳴いていた。やっぱり痛いのね。しんどいよね。早く止まって欲しいと願う。

次の診療の日、おはぎの体重を測ってもらうと2.3キロに戻っていた。良かった!先生が「なんとか年が越せそうだねー」とおっしゃって下さり嬉しかった。診療室で始終私に甘えるおはぎを見て、「本当に可愛いねー。こんなに可愛いのにね。」とおっしゃった。「けれどやっぱり年は越せても長くはないと思うのよ」と。確かに...それは覚悟はしておかないと。

「血尿は止まらないけれど、食欲がすぐに戻って足りなさそうにしています」と先生に言ったら、先生にどのくらい食べさせてます?と聞かれたので、「りんたろうと同量です。」と答えたら、「欲しがるのに全然少ないよー」とおっしゃられた。体重をもっと増やさないと元気が出ないので、りんたろうより多くて全然良いのよと。1日3食か4食でも良いくらいだそうだ。その日からおはぎは1日4食モリモリ食べるようになった。ほとんど寝てばかりだけど、鳴き声にも張りが出てきて、ゲージから出して欲しそうにするようにもなって来たので、ゲージのある部屋限定だけど、外に出してやり、散歩させる時間も出てきた。5分も散歩すると、すぐに疲れてゲージに戻って休むのだけど。自分からゲージのベッドに戻って休むから面白い。

次の診療は年が明けてからとなった。少し元気になってきたので、同じ処方で3週間後の予約となる。でも、血尿は止まらないが血餅は出なくなっていた。血尿も止まれ...願うけれど、大晦日になっても結局血尿は続いているのだった。

続く


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