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敬老の日に老猫を拾う①

2021年、止めていたnoteを再開してみる。書いておかなければと思う。子猫を拾う本やブログは見かけても、老猫を拾う本やブログは見かけない。でもそんな機会に出会わないとも限らない。見捨てることも出来るけど、それでも老猫だったら拾わない?誰にも看取られずに人知れず死なせるのか...気になる猫好きの人も多いはず。どこかの誰か一人でも参考になると良い。1匹でも幸せに旅立てる老猫が増えたら...との思いで書くことにした。

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昨年の9/21敬老の日に、ボロボロの猫を拾った。

敬老の日の1日前の話。見た感じ3〜4ヶ月の子猫くらいの大きさ。近所の神社に参ろうとして通りがかった住宅街。民家のガレージの端っこにその子は居た。ガリガリに痩せ細って、即身猫仏になれそうなくらいだった。鼻水の詰まった様な大きな音をブーブーさせながら、うずくまっていた。気になったのだけど、通り過ぎる。かなり離れてもブーブー音が聞こえてくる。めちゃくちゃ気になるじゃないの。その時点で拾う気は全くない。先住猫りんたろうが居るからだ。下手に野良猫を拾って、りんたろうに何かあっては大変だ。

神社に参って、神様に「先ほど見かけた猫が、優しい誰かに保護されます様に...」と思わず祈った。

そのままスーパーへ買い物。...買い物中、なぜか先ほどのボロボロ猫のことが気になって仕方がない。買い物を終えて、重たい荷物を抱えながら、もう一度猫を見に行く。その場所に近づくにつれ、またブーブーと聞こえてきた。やっぱり同じ場所にうずくまっている。とてもしんどそうである。ブーブーブー。ますます気になるじゃないの。それでも拾う気にはなれない。かなりひどい病気を持っていそうなのだもの。

うちに帰ってネットで検索してみる。野良猫を拾うとどうなるかを。マダニ、猫風邪、猫エイズ、猫白血病、猫カリシウイルス感染症...「...」絶句。保護猫活動されてる方のブログも見つけた。先住猫が沢山いるので、保護したらすぐに病院に直行、問題あれば即入院させて、投薬治療。家の準備が出来たら迎えに行き本格的に保護して里親探し開始。...うむ。

その時点で私はボロボロ猫は子猫だと思い込んでいた。りんたろうは成猫だけど、少食で小柄。他所ん家の猫よりかなり小さい。それの半分もないくらいの体だったからだ。

まず地元の保護猫活動家の方に連絡してみた。ボロボロ猫を保護していただけないかと。でも、その方はボランティアでされていて、もうすでに5匹保護して飼っていること。自分も含め他のメンバーも高齢になってきていること。もう限界であること。そして出会ったあなたが縁があるのだと。もしご無理でなければ、あなたが保護してほしいと。

そうこうしているうちに娘、大学から帰宅。夫にも連絡。ボロボロ猫がどうしても気になると、撮った写真を見せる。娘に翌日の朝見に行き、もしまだ同じ場所にいたら保護してそのまま病院に連れていこう。準備が出来るまで入院させて迎えに行き、りんたろうとは別室。元気になってきたら里親探しをしようと。娘は大賛成。夫はがんばれよとなる。

次回へつづく

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