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ラジくまるが「ゲーム案考え中」のゲーム。そして「Squaredance」というゲーム紹介

今(2024年2月現在)、私ラジくまるは「DanceSteps:ダンスステップ」をテーマとしたボドゲのシステム&ルールを考案中です。
今は、フォックストロットとか、ルンバとかのダンスの「足の運び」を詳しく文献で調べ中で、これらのなんとも面白い足の運び・運用法を、数学的観点から処理して、なんとかボドゲのルールへと落とし込めないものか・・・と、いろいろ考え中なのです。

*もちろん、私より先に完成させる人がいても決して怒りませんよ。なんたって、まだ、上に書いた程度しか、ゲーム開発は進んでいませんから。
いや、むしろ全然進んでないというべき状況ですよね。

そんな背景もあって、ともかくいろいろとDanceの文献調査を行っている最中です。

こんな風に、もろもろの調査途中に、Danceをテーマにしたボドゲがあるよ!!ということもついでに知ってしまいました。

1つめは日本の話です。
日本国内を文献検索しますと、約30年前(たぶん1977年)に「ワルツ:walz」という名前のボドゲがハナヤマから新発売されたと判明しました。
しかし!これは実のところ、ヨーロッパの古典ゲーム「Fanorona」のリネーム版だったと判明。だから「ワルツ」はDanceゲームの仲間には入れてあげませんよ!古典的名作の再販にすぎません。

2つめはドイツの話です。
ドイツの場合は、ダンスステップを、じゃなくて、ダンスをテーマにしたボードゲームなんですが、既に商品化されていました!
完成した商品「SquareDance」は、ラジくまるが今考えてる案と、激突してるわけではありませんが、danceジャンルってことで、コンセプトが「カスッてる」感じです。危なかったです。
Danceの世界に着目して、私より先に商品化しちゃった人がいる!
ってことにびっくりです。ちょっとドキドキしました。

さてこのSquaredanceの詳細情報を見ていたら、ラジくまるはひっくり返りそうになりましたよ!
驚くべきことに、このゲームはHikuSpiele社だったんです。(先日ご紹介したヘンテコゲーム WanTu を作った会社です。)
道理で、ルールがぶっ飛んでるなあと思ったんですよ。
そうなんです、このゲームもやはり、ルールがとっても変です。まさに「HikuSpieleらしさ」が炸裂しています!
ラジくまる的に好きなタイプのルールですよ。とっても良いです。
ただ今のところ「DanceStepsをルール化したい」のが私の希望なんで、こういうルールは現在開発中のゲームには応用したくないと思っています。
これじゃ違うんです。

さて、せっかくの機会なので、またしてもドイツのHikuSpiele社、Squaredanceゲームのルールを紹介します。

Squaredance  2 players
勝利条件:
ゲーム盤上のn x n の正方形の範囲内部に、自分が支配する色のコマのうち「片方1色」がコンパクトに収まっていたら勝ち。ただし、そのn x n の正方形の範囲内には他の色のコマはないこと。
*1人当たり2色を受け持っているが、片方の1色だけ成立していれば良い。

ゲーム盤

用具:
プレーヤーA 緑コマ5個、青コマ5個
プレーヤーB 赤コマ5個、黄コマ5個  
コマ数合計20個
ゲーム盤9x9

ゲームの進め方:
フェイズ1;コマを置くフェイズ
交互に1つずつコマを置く。このフェイズでは、自分が支配する色のコマだけではなく、相手が支配するコマを置くのも許される。全てのコマが置き終わったら、フェイズ2に移る。

フェイズ2:コマを移動する&コマを取るフェイズ
このゲームのコマの移動は非常に独特。これから動かそうとしているコマを内部に含み、同時に他のコマが全くないn x n の正方形の範囲内に限り、どこに移動させても良い。
コマを動かした結果、m x m の正方形の4つのカド全てにコマが存在する場合、コマを取れる可能性がある。

その正方形の4隅にある4つのコマに注目する。「自分が支配している色のコマ」を調べる時、同じ色のコマが他にない、つまり1個だけしかない場合、それを取り除く。
なおコマを動かした結果、同時に別の場所にも正方形ができた場合は、そちらについても同様な扱いを行う。

フェイズ2の自分のターン終了直後には、必ず、勝利条件が生じたかどうか、毎回チェックすること。

勝利条件の判定に関する特別な注意
・同時に2人とも勝利条件が発生した場合は、次のターンの人が勝利とする
・「ある色がゲーム盤上に1つだけ」になったら、即座にその時点で勝利とする。
・コマが1つも動かせないならば、即座に対戦相手プレーヤーが勝ち。

図1:BGGより画像引用

図1:赤のコマは、図の赤ワクで示した範囲のなかを自由に移動できる。ちなみに、この図の状況の場合は、赤を支配しているプレーヤーは勝利条件を満たしている。

図2:BGGより画像引用

図2:「緑&青」のプレーヤーが、右上のほうにある緑のコマを2マス上に移動しようかなと考えている。もし、2マス動かすならば、図中に灰色で示したように「コマを取れる正方形」が完成する。この正方形の4つのカドに注目すると、青のコマは1個だけしかないから、青のコマを取り除くことになる。
次に赤ワクに注目してみる。すでに赤のコマは勝利がまじかな状態といえる。青色のコマがなくなれば赤が勝ちという状況になっている。
このような場合は、図に示した青色のコマを取るのは良くない(相手が勝ってしまう)。


ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。