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Naefの絶版パズルGeminiで、ものすごく残念なところ

パズルマニアの人たちだけは、よくご存じのことと思います。
立体パズルGeminiです。

https://puzzlewillbeplayed.com/444/Gemini/

入手はほぼムリ、な商品になってきました。
ちょっと前にDODEKAパズルの記事を書きましたが、同じ作者さんの別宮さんが考案した立体パズルです。
上のリンクの「ちょいとパズルでも」に、そういうパズルが昔は存在していたというアーカイブ的な証拠を示す目的で、情報が開示されています。

このパズル商品、きつい言い方になってしまいますが、「宣伝の方向性において、ものすごくもったいない方法で販売してしまった」とラジくまるは思います。

この私の意見、実は当時のNaef社にとっては「社の経営方針に照らし合わせると、同意できない」性質のモノだったことは、重々存じております。

当時は、「インテリアとしての木工品・美術品の販売」という方針だったのですよね。Naef社って。
でも当時だけでなく、Naef社って、ほぼ変わらずだいたいそういうイメージの会社ですよね。

さて、どのあたりが問題なの?、ということで、私ラジくまるが指摘したい内容をご説明します。
マニュアルに出ている、第2問の扱いについてです。

そもそも問題2は、商品ではこんな風に書かれていました。
「10個あるピースのうち、任意の8つのピースを選ぶと、4x4x4の立方体が作れます。こちらの問題も試してみましょう。」
みたいな。

この言い方では、ユーザーを突き放しすぎだと思うのです。
この第2問はパズル的には、こういう解釈になります。

「10個のピースのなかから、2個のピースを取り除く。残った8個を用いて4x4x4立方体を組み立てる。」

この場合、パズルマニアならすぐに気づきますよ。
除去する2個のピースですが、その組み合わせを間違えてしまうと、絶対解けないパズル(解ナシ)になってしまいますよね?
また、別の2個の組み合わせでは、今度は解が30種以上あるみたいな、すごく優しいパズルになる場合もあるわけです。

そういう点を考慮すれば、最初からこんな風に説明書をつけるほうが、プレーヤーに親切ですよね?

9番と10番を取り除いた場合、解は38種類あります。比較的やさしいパズルになります。
ところが、2番と7番を取り除くと、なんと解はたった1つです。
簡単な問題と、この難しい問題、両方にチャレンジしてください。

もし私がベンダーだったら、絶対こういう説明書にしましたよ。

ということで、次に添付する図をご参照ください。
私だったら、こういう表を添付しますよ。というお話です。

パズラーならこの表の使いかたの説明は不要なはずです。
そして、パズラーでない人々に、この表の意味を詳しく解説するつもりはございません。
この表への質問は受け付けませんのであしからず。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。