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幸せの微睡み

好きなバンドを聴きながらキッチンに居座る、回る換気扇、好きな匂い。思い切り吸う、頭が鈍る。その感覚が好きで、溺れた。足が冷えて擦り寄せる、くらくらゆらゆらぐらぐら。そのくらいしか一日の幸せがないや。吸いすぎて気持ち悪くなって眠剤を飲んで寝る、夜中起きてまた同じこと繰り返してなんだか一日の感覚が薄れていくね、だけどぼんやりした、この日常が好きなの。本当はぴんくがよかったのに買ってしまった水色のiQOS。可愛くしたらちょっと気に入っちゃった。マスクをあげる時タバコの匂いがすると少し嬉しいきもちになるの。だって、おそろいだもんね。あー、何にもやりたくないな、このまま全部忘れたい日常なんてもう飽きちゃった。誰か非日常教えてよ、1600円の幸せはわたしはもう感じられなくなっちゃったの。幸せは買うものなんだよ。訪れることなんてないの。知っちゃったなあ、 だけど、さ、君と2人でキッチンの床に座って食べるモンブラン、カップラーメン。そしてタバコ、あの時間は幸せだったな、あれ以上の幸せ見つけたいな。また君と一緒になりたいな。会いたいな。 香水を部屋に撒いて甘いバニラに包まれる。私この時間がすき、あ、これって幸せかも。わたしってちょろいね、でもこんなちょろいわたしだから、君に上書きたくさんしてもらえるね。わたしの幸せを変えてよ概念を浅薄な思想をあなたでこわして。私のこと汚しても、何してもいいから。この日常からつれだして、一緒に逃げ出そうよ、覚めないでいてね。この微睡みに沈んでいようね。2人で

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