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覚書

まさかの文章なんてツールでわたしを知って好きになってくれて、たまたま趣味が合うことが判明した人たちがいる。

こんな方法、遠回りなの知ってる。
現代人は文章を読まない。わたしだって本を読まない。
どんなに好きな芸能人のブログだってなかなか読まない。
わざわざ他のサイトに飛んでまで読んでくれる人なんていると思わなかった。


この前、目の前からいなくなってもう二度と会えなくなること以外の方法で記憶に残りたいと書いたけど、わたしが文章を書きはじめた理由はまさにそれだった。

どうして忘れていたんだろう。


どんなに離れたって文章と思想が好きな人のことはどうしたって嫌いになれないし忘れられなくて、
時々、今はどんなことを思っているのだろうと探してしまうから。わたしは。

わたしの他にもそういう人がいるんじゃないかなって思って、わたしが誰かにとってのそれになれたら、と書きはじめたんだった。


得意科目は、国語と美術だった。

昔からたまにブログを書いていた。
日記じゃなくてブログという言い方なのは、わたしが幼少期からインターネット中毒だったことを物語っている。
覚えたてのWordにひたすら無意味な文章を書くのも好きだった。

まあね、卒論だって無意味な文章だし……



アイドルのオーディションを受け始めた頃、アイドルデビューを目指して練習に必死だった頃、頻繁にクオリティの高い絵を仕上げる時間はないと気付いた。
それで、その代わりに選んだツールが文章だった。


わたしにはアイドルに求められている文章は書けないし、そもそも求められてることはできないのかもしれない。

オーディションに送る文章には「キャピキャピできません」と書いていたし、
もっと嫉妬してほしい/束縛してほしい/弱みを見せてほしいと言われるたびに、
「うーん、わたしそういう子好きじゃないからできないな」と謝った。ごめんなさい。可愛くない人間です。

わたしは共依存する気はないし、嫉妬させるため?の試し行動されたら信頼されてないんだなって悲しくなるだけです。どうでもいいからじゃない。わたしはあなたたちを信頼してるから束縛なんてしません。誰とのどんな関係だってお互いにリスペクトを持っていたいよ。

それでもそういうんじゃなくて、アイドルじゃなくてわたしという人間が良いと思ってもらいたかったのかもしれない。



表現や創作活動が好きで、ずっと細々と続けたいと思っていた。
絵を載せても見てくれるのは3人くらいだった。

結局自信がないから専門的に学ぶことも仕事に選ぶこともできなかった。仕事にしたらきっと楽しくないとか好きじゃなくなってしまうかもしれないとか言い訳して取り繕っていた。


音楽とライブが好きだった。歌うのも好きだった。
でもステージで輝く人たちを観てはなぜか照らされる自分が惨めに思えて苦しかった。

今思うと、たぶん全員がそう感じるわけじゃないから、その頃からもうすでに本当はステージに憧れていたのかもしれない。


バンドマンのへたくそなラクガキにたくさんいいねがついていて少し悔しくなったけど、でもそれはその人自身に価値があるからで、わたしには到底ずるいなんて言えないってわかってた。

だってわたしその人より頑張ってないもん。
自分自信を晒してないもん。


そんな覚悟ないし、程遠かった。

わたしはなんとか大学を卒業して、一般企業に就職した。
収入は安定していてお休みもある。それなのにより一層自分の好きなことを仕事にしている人が眩しく見えはじめた。


自分自身が表に出ることによって活動に繋がるんじゃないかと思うようになった。
自分が大好きなアイドルになれるなんて思えなかったけど、考えはじめたら叶えたいことがたくさんあるような気がしてきた。


好きなライブハウスでライブができたら、アートワーク、衣装デザインとか製作にも携わりたい、ひとりでできないこときっとたくさんできる。
普通に生きてたら出会えないたくさんの人たちにきっと出会える。きっと頑張れるわたしになれる。

今しかできないこと。もう間に合わないかもしれないけど、それならまた別の道を探すだけだから。評価される存在になって知らない人に見られて世間から外れるのは気軽にできることではないけど、わたしのもう最初からめちゃくちゃな人生なんてどうとでもなればいい!と思った。


まだ聞いてもらってなかったんだね。
わたしがアイドルを選んだ理由です。

先日、身近な人に「アイドルって仕事じゃないよね?」「お金のこと、労力と効率とか考えたらアイドル選ばないよね?」と言われた。

アイドルは仕事です。お金を稼げるほどじゃなくたって、会場に来てくれている人はお金を払って時間を使ってくれています。
わたしはアイドルを仕事として選びました。誇りを持っています。



本当に最近になって、だけど、わたしはわたしを幸せにするためなら本気でなんでもしようと思うようになった。やっと辿り着いた。自分の気持ちに。


だって戻れる場所なんてないし。いくらでも道はあるのは知ってるけど、わたしはここがいいから。何を言ったって届かない人のことは◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎(言葉が浮かばない)


本当は最近自分がステージに立つために無理矢理作った偽物の自信が壊れて無くなってしまって、困っていた。
下を向いて歩いていた頃の自分に戻ってしまった気がした。
でも本当はそんなのいらない。誰よりも愛がある!それだけでいい。



ライブーーーーーーーー来てください。

って、言うことしかできないんだけど。親戚とか仕事より優先して、って本気では言えないけどね。

またひとつわたしの夢が叶うから。わたしここで夢叶えていく。


声が出なくなってもぶっ倒れてもちゃんと戻ってきたでしょ。絶対こんなんじゃ終わらせないよ!



來世

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