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小声來世

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きまぐれな日記です。
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#短歌

またたく

待ち侘びて 恋い焦がれていた頃を 通り過ぎては 景色が変わる 春の淡い風に吹かれるとどうし…

來世
3時間前
12

きこえて

月にでも たずねてみようか この気持ち 犬も食わない 声をたよりに 最近は随分と長く生きて考…

來世
2か月前
35

そろそろ

そろそろと 浮き立つ春を 前にして 蕾のふくらみ 瞼を擦る 花粉症かなあ。 いちばん好きなお…

來世
3か月前
35

ちらちら

光ってる それが小さな 埃でも 子供(わたし)の目には きらきらしてた カーテンの隙間から差し…

來世
4か月前
44

話したい 伝えたい

最近、人と会話するのが楽しい。 面白いなと思う。前にも増して。 というと漠然としているけ…

來世
5か月前
55

12月27日だって。 あと数日で2023年も終わるんだって。 数字とか区切りとかよくわからない。 …

來世
6か月前
40

それでも

好きなもの 思い出せないほど遠い それでも空が続くなら 同じ音楽が好き という理由で仲良くなった友達と、 また話したくなって、悩んでいる。 簡単に言うとこれだけの話。 わたしの好きな曲、きっとあの子も好きだと思うんだ〜。それで、今のあの子にはどんな音楽が寄り添ってるんだろう。それとも、音が必要ない幸せを手にしていたりするのかなあ。 まあ、つまりはそれもわからないくらいに、 今 物理的にもいろいろ遠くて。 わたしの音楽の趣味ってなかなかに屈折してる気がします。見事に王

きらきら

散りばめる 光の粒に 胸弾む 夏の終わりの 秘密の夜に イルミネーションより、夜景とか街灯と…

來世
8か月前
37

しとしと

邪魔をする 雨の隙間を 逃げ歩く 秋の匂いに 包まれながら 夜のひとときをまったり過ごしたい…

來世
9か月前
35

よかぜに

生温い 風に誘われ 帰り道 アイス片手に 浮き足立って 電車を乗り過ごす。 一駅、あぶな!と…

來世
10か月前
28

ぼんやり

ぼんやりと あの子が夢に 出たような 帰ってきたのか。 なんて朝 #らいったー はじめました!…

來世
10か月前
31

しあわせ

幸せは 見えなくたって 光ってる 光ってるから 見えないだけで なんつータイトルやねん。突然…

來世
10か月前
40

かわいた

ぽつぽつり 言葉に詰まり 目を閉じて 何が欲しいか 考える夜 移動中には告知をして、休みなが…

來世
11か月前
34

まよなか

真夜中を ひとりしずかに 愛すけど 分かち合うのも 悪くないとか 温かさ、もとい、温さ 生温さのようなものがあまり心地良いとは思えない朝だった。 はからずも、今年初めての夏を感じたのは深夜のひとりのスタジオだった。 深夜と言ってももう5時前だったのだけど。 部屋から廊下に出たら、自分の他に誰もいないのに生温い空気に包まれたのが奇妙だった。 あー、夏だ。と変にどきどきした。 しんとして物音もしないスタジオでわたしだけがひたすらに音を立てていた。 帰る頃には外が明るく