Living in a Ghost Town

今朝、ぼんやりFacebookを覗いて思わずおお、と声を上げてしまった。

ローリングストーンズの新曲があがっていたのだ。

タイトルは、

Living  in  a Ghost Town

一度PVを見てほしい。
Love  is Strongを思わせるブルースハープに乗せて、ミックの嗄れた声が、あの独特の艶を持って語りかけてくる。

誰にでもわかるような簡単な英語なので、だいたい意味がわかる。多分こんな感じだ。

俺はゴースト
ゴーストタウンに住んでいる
探してもいいが
見つからないぜ
探してみるがいい
俺は地下に潜らなくちゃならない
美しい人生だったが
今や俺たちゃみんな
ロックダウンさ
ゴーストタウンに住んでいる
幽霊のような気分さ


ビデオのなかで、誰もいない街が映し出される。

ロックダウンされた世界。通天閣の映像もある。僕の故郷だ。

あんなに楽しかったのに、今誰もいない。

息をのんでずっと見守るしかない。

まさしく「無情の世界」としかいいようがなく、打ちのめされてしかるべきなのに、2度ほど見てしまった。

そして、驚いたのだが、

とても元気になったのだ。

ここ数日、テレビで流れる歌も、音楽も、あえて元気の出る、優しいものばかり選んで聴いていた。それこそ星野源のような。

だが、どんな音楽よりも、この曲を聴いた時、なぜか元気が出たのだ。

ああ、そうだ。

これがブルースなんだ。

現状を嘆き、ぼやいてみせる。楽しかったのに、ロックダウンだよ。
これは、黒人が人生を嘆いたあのブルースそのままじゃないか。

僕の生まれ故郷西成ではずっとブルースが聴こえていた気がする。

しんどいときにしんどいと言う。

それもできるだけかっこいいやり方で。

これがブルースなんだ。

めちゃくちゃ元気が出てきた。

ブルースすごい。
そしてストーンズは、やはり、わかってる。
わかってらっしゃるじゃないか!

朝からすごく元気になった。どんな応援ソングより、元気が出た。

この曲を傍に置いて、明日からも切り抜けて行こうと思う。




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