14 ステロイドパルスの点滴と賢いからだ

つけたままの点滴針=ライン

腎生検が終わって、ステロイドパルス治療が始まる。検査結果がまだ出ていないのに治療をはじめていいのか?と思ったが、それ以外の治療法がないらしいから、早く始めましょう!ってことらしい。

腎生検の前日に、看護師さんが「ラインを取りに来る」と言った。何のことかと思ったら、点滴のことだった。入院は初めてだが、点滴はしたことがある。あの時は貧血になって毎日通院して「鉄」を点滴したんだった。入院しながら点滴を毎日する場合は、チューブのついた点滴針を腕に刺しておいて、そのままテープで貼って常時つけておくらしい。次の日チューブに新しい点滴薬を繋げれば、毎回新しく針を刺す必要がないから便利なんだな。選択肢として、毎回針を刺すのがいいか、上記のように針を刺したままつけっぱなしでいくか選べる。せっかくだから、つけっぱなしにしてもらった。

血液はほんとうにすぐ固まる

点滴で、ほう!と思うことがあった。
「血液はすぐ固まる」ってのは知ってたけど、ほんとにそうなのだった。
腎生検の時に左手につけた点滴のラインを、ステロイド治療の時も使う予定だったのに、それがダメになった。生検の次の日のこと、やっと看護師さんに手伝ってもらって着替えた時に、ほんの数分、点滴のチューブを閉じたからだ。

普通はチューブを閉じるときは、予め「ヘパリン」という液体を注入して血液の凝固を防ぐのだが、看護師さんが忘れてきてしまった。さっと取りに行って、ほんの数分後にチューブにヘパリンを入れたけれど、如何せんもうビクともしなかった。これは血液が固まって、もうさっきの針の穴が閉じてしまったってことらしい。

看護師さんは、何度か通そうと格闘したが、結局諦めて悲しげに「私が遅かったから、ごめんなさい!やり直します。」と言って、針をとうとう抜いた。
そして、もう一回ラインをとりますか?それとも毎回針をさすのでもいいですが、と再び尋ねてきた。

もちろんラインをとってもらうことにした。自慢ではないが、私はどの看護師さんにも「いい血管ですね~(惚れ惚れ(#^^#))」と言われる。女性としては全くうれしくないが、はっきり浮き出た「よい血管」の持ち主である私である。だがしかし、それをもってしても、二回目の点滴は苦労した!

二回目の針は手強い

先ほど吸い込まれるように針がやすやすと入った同じ血管に、新しい針を刺したら、いててて!!となった。そして血管のまわりがぷーっと膨れて液体がもれてしまうのだった。同じ血管で3回場所を変えてトライしたが3度も同じことが起きた!

その看護師さんは惜しくもリタイアし、尿道カテーテルの時にお世話になった達人看護師さんが現れて、反対の腕に針を刺したらやっと、できた(*^^*)。
血が止まるってすごい!
からだって生きてるみたい!
いや、生きてるけどね💦 でも皮膚が自分とは別の生き物のようだと思った。すぐに穴を塞ごうとするのだ。えらい!ターミネーターよりうまくできてるね?

察するに、血管は、一度不意をつかれて点滴をされたものだから、血管が「わわわ!針がくるぞ!いかん!入れるもんかー!」って、二回目の針に対して防御したのかもな?って思った。

(そういえば、隣の人はよく痛み止めの点滴をしているようだが、入りにくくて苦労している。それってこういうわけなのだな・・・。)
私のステロイドの点滴は三日で終わり。今は血管に沿ってぽつぽつってかさぶたができているだけだ。

つづく

写真:普通、チューブはクルクルっとまとめてネット包帯で留めておくのだが、この日はネットが品切れで、普通の包帯を巻いてもらって、気持ちアップしたので自撮りしてみた。忍者みたいでしょ?
あ、持ってるのは音叉。かっこいいかと思って。笑

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