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現状=課題とは限らない。


多子世帯で、両親共働きではあるが
世帯収入低くて、

おうち狭くて、

きょうだいわちゃわちゃケンカして落ち着かなくて‥

集中して宿題できる環境なんかなくて‥

なんならひとり親で‥

さらに
発達特性あって‥


そういった事例は、

みんな「問題」なんでしょうか?

沖縄には、
割とザラにいます。
(わたしのそだちにも
いくつかは当てまはまるし、
周りにもたくさんいた)

じゃあ、いっぱいいるから
「あたりまえ」?
なにもしない?

どっちも
なんか
ちがうよね??


そういう「現状」がある中で

マッチした対応を地域全体でうまく
とれてなくて

その子どもやご家庭、保護者が
生きづらさや育ちの困難を抱えること
(本人に自覚がない場合は、周りの例えば学校の先生などが課題感を感じること)

が、
「課題」なのですよね?

今一度問いたいです。

ミルク缶やオムツ、米を支給しただけでは
解決しません。 (もちろん、必要な措置ではあります。)

余り物や期限切れ直前のレトルト食品に
サイズアウトしたお古の子供服が
ゴミ箱に行く前に
「かわいそうなひと」の助けになれば‥
と寄付活動をして

私の活動はSDGsだ!!と
誇らしげにしてる人いるけどね。

「私は牛乳なんか飲まない!あんな体に悪いもの‥」

といいながら

「自分より貧しい人」にはミルクを寄付。
「かわいそうね、大きくなってね」

・・・こんなに
「外側だけ美しい”排他”」があってよいのでしょうか?

言葉を選ばずに言ってしまうと・・・

「慈善活動というお面をかぶった分断」だと、私は思います。


沖縄の、「ゆいまーる」は

「どうしようもないかわいそうなひと」と
「まぁそこそこふつうの暮らしで、意識高い人」
がいて

「両者が互いに施しをする・もらうの関係です」
って

意味だっけ?

私は、ちがうと思います。

もちろん、

「できる人が できるときに できることを」は 何か支援というものを考えるときの大原則・大前提で

だから「私は寄付や募金をします」という流れは割と自然現象なんだと思いますが。。

それはゴールじゃないし、ゴールにしちゃいけないと思います。


私は、これまで
沖縄県内の子ども食堂、子どもの居場所と言われる場所に直接出向き、交流し、
またそこで活動する人と情報共有を重ね、また自分自身も
いわゆる教育困難校でたくさんの事例を見てきましたし、

私自身も、ちょっぴり困難のある家庭で育った「当事者」でもあります。

今は、地域づくりと学習支援をしながらあれこれ模索をする人です。

その立場から言わせてもらうと・・・

その、いつまでも「支援&非支援」の構図に留まっていては・・・残念ながら
沖縄の現状は、いつまでもこのままだと思います。

もう、いい加減次のステップにいくべきです。

具体的には

学びや体験の共有&創造を地域の至る所で実施することだと思います。

それをいうと
「私は、勉強なんて教えられない」
「先生じゃないから無理」

すぐそういう答えが返ってきます。

そこなんです。

大人が、すぐに
「自分にはできない」「むり」

で終わらせちゃうから、

子どももそうなっちゃうんです。

子どもは、ただ、大人を、社会を反映してるだけ。

「投影」です。


ヤングケアラーであることや、ひとり親であること、貧困、
多子世帯、発達特性などは

「現状」としてあるかもしれないけれど

それは「課題」ではない。

「本当の問題」、「問題の本質」は、私たち大人や社会のあり方、そこにある、と私は言いたいです。

そりゃ、私だって、小中学生の主要教科と、
中高生の理科は教えられますが
それ以外は、「むり」です。

フルタイムてバリバリ
たくさんの生徒を指導するのも、「むり」。

でも、無理だからと言ってそこで
終わらせはしません。

どうやったらいいかな?とちゃんと向き合って、目の前の子どもといっしよに
手立てを考えます。
その過程で、今の活動です。

大人たちが、自己肯定感が低くて
自己受容できてなくて
「むり」って言って終わらせちゃって

「できることを」にしがみついて
表向きだけの物資支援ばっかりしたり

「みんなが来れるイベントです!」って言って
マイノリティーをやんわりスルーして
何かしらのお祭りイベントをやって
見せかけの一体感で地域を包んでいるから

ずっとこのまんまなのでは?

と私は言いたいです。


「やなわらばー(非行少年)は、通報して追い出さんと。警察に言わんとダメよ」
「自分たちが声掛けしたら、何されるかわからん、今の子供達にはやたらかかわるもんじゃない」

地域のあちこちから、また聞かれます。

「非行少年たちは、地域のモンスター」という捉え方をしているのでしょう。。
確かに、「怖い」とは思います。
暴言吐くし、素行悪いし。「関わりたくない」と思っちゃうよね。。

わかります。
でも、
そのモンスターはどこからきたの?

誰かのお腹から生まれてきてるんだよね。

みんな「誰かの子ども」なんだよね。

少しだけ、ほんの少しだけ
恐れや思い込みを手放してみてはどうでしょうか??







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