あなたは誰ですか?私は○○ですから始まるeスポーツ
プロゲーミングチームにおいて、外部との窓口の役目をしていると、様々な人たちから声が掛かってくる。
選手希望の人、メディアの人、何者か名乗らないの人...etc
基本的には、あらゆる人たちに対応をしているが、それでもどうしても「おしいな」と思うことが後を絶たない。
今回は、eスポーツチームに興味があり、選手やスタッフとして参加したいと思っている人たちに向けて、相手に怪しまれない「ファーストコンタクト」の取り方について伝えたい。
あなたは何者ですか?
改めまして、Pro eSports Team 思考行結の運営スタッフをしていますRainbee(レインビー)と申します。
HADOというテクノスポーツの現役選手をしながら、チームの運営にも携わっています。
チームの公式へのDMなどの対応も行っています。
.....さて、今私は重要なことをしました。
この記事を読んでいる人たちに向けて「私という人物が誰なのか」について話しました。
これが、今回話したいことの主題になります。
あなたが何者なのか私たちは知りません
各選手たちの努力や、チーム活動をSNSなどで拡散していただけるファンの方たちなどのおかげで、様々な人が我々のチームに対して連絡を取ってくれるようになりました。
ありがとうございます。
彼(もしくは彼女)は、自分がやりたいこと、つまりeスポーツの世界に進出することに対して、第一歩を踏み出した人たちになりますので、基本的に尊重すべき存在ではあるのですが、それでも連絡を貰った我々が「対応に困る」ケースがたまにあります。
具体的には以下のようなケースです。
①用件だけ
「クランに入りたいです」「チームに入れてください」
このような文章"だけ"を送ってくる人がいます。
一部のチームにおいては、上記のような場合でも対応をしてくれるところもあるかもしれませんが、この文面一つで「こいつマナー知らないな」と思われるのはもったいない状況です。
いうなれば、上記の人が「実は世界で一番ゲームがうまい人」であっても、「クランに入りたいです」という文章だけ送っただけだと、そもそも入る・入れない以前に「入れる候補にあがることさえない」ことがあります。
②どの部門への連絡なのかが分からない
「メンバー募集はしてますか?」
たまに、こういう連絡をいただくことがあります。
メンバー募集に関してはリアルタイムで変わることがあるので、公式サイトで「募集していません」と書いても、実際に問い合わせてみたら「ちょうどいま抜ける人がいるから」というケースも存在します。
が、それも「どの部門に入りたいのか」が分からないとどうしようもありません。
※一応、その方のプロフィールを拝見して、予測で「○○部門への応募でしょうか?」と聞きますが、その"手間"が生まれてる時点で、あなたへの印象はマイナスから始まっていますし、場合によっては返事をしないケースもあります。
③あなたは何が出来るんですか?
「○○部門に入りたいです。選手は募集していますか?」
一見すると、上記で書いた需要をすべて満たしている文章に思えますが、それでも我々は「あなたがどんな人物なのか」を知りません。
例を挙げると、フォートナイトを例に挙げると
・PC版なのか、コンシューマー版なのか
・どれくらいのレートなのか
・トリオ/ドュオ/ソロ、どれが得意なのか
・大会実績はあるのか
これらの情報がないと「応募してくれてありがとう。で、君は誰?」と、なります。
そこから大体「応募ありがとうございます~実績などはありますか~」とこちらから質問を投げかけるのですが、それでも「質問を投げかける手間」というのが発生しているので、決して好印象とは言えません。
④Twitterの発言がどう見ても怪しい
我々、プロゲーミングチームというのは、各企業様と協力することでイベントを開いたり、グッズ販売などを行い、よりeスポーツを盛り上げ、ファンの方たちに楽しんでいただくことで「利益を出す集団」です。
そのため、以下のような人たちをチームに入れることは、リスクが発生します。
Twitterで暴言をはいている人
他人の炎上事件を頻繁にリツイートしている人
18禁の動画やイラストなどを頻繁にリツイートしている人
プロゲーミングチームは、応援していただけるファンや各企業様がいるからこそ活動が出来ています。
そのため、「プロゲーミングチームとして活動していく上で、本人の発言や言動がチームに対して不利益を与えかねない」人というのは、どうしてもチーム活動においてリスクが発生します。
ちなみに、"我々のチーム"では、必ず応募者のTwitterを確認し、どのような発言をしているのかを確認しています。
相手の負担を減らしつつ、最大限自己アピールをする方法
人は見た目が9割、という言葉もありますが、eスポーツの世界、ようはインターネット上でも「ファーストコンタクト」というのは重要です。
自分が入りたいと思っているチームに対して「好印象から始まる」のか、「悪い印象から始まる」のか。
それを考えるのは、あなたが「eスポーツの世界に携わるうえで」重要になります。
では、具体的にどのような形がベターなのか、ここに一例を出してみます。
※コピーして使えるように引用タグで色付けてます。
※TwitterのDM経由での連絡を目的としています。問い合わせフォームなどで連絡をする場合は、自分の連絡先(TwitterIDとかメールアドレス)を追加するなど工夫してください。
はじめまして。
○○と申します。
○○部門へ選手(もしくはマネージャー)として参加したく、連絡いたしました。
※もしくは○○部門の募集はおこなっていますでしょうか、と聞くのも○。
過去、自分の実績としては以下のようなものがあります。
・なにがし~
・なにがし~
・なにがし~
※ここで自己アピールをしても良い(過去、プロゲーミングチームに入ってたとか、IGLが出来るとか、チームのリーダーしてましたとか)
ご連絡のほど、お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
上記で説明したのがとりあえず最低限、チームに応募するときにあると良い情報です。
いわゆる「社会人」の人であれば、入社して間もないころ、こういうビジネスメール的なことを学ぶことがあるのですが、eスポーツの世界はどうしても学生など若い人が多いので、そういった知識を持っていないことがあります。
逆に言うと、今回話した内容を実践するだけで「それ以外の人よりもより好印象でスタート位置に立てる」可能性があります。
LoLでいう初手にドランブレードを1本追加で持ってる状態や、PUBGでいう降下直後に目の前に車がおいてあるようなものです。
その武器をうまく活かせる・活かせないは本人の努力次第ではありますが、それでも今回話した内容を実践するだけ、印象はガラッと変わるはずです。
まとめ
意外と、今回のような「プロゲーミングチームに入るうえでの事前知識」というのに触れている記事は少ないように感じたので、今回執筆しました。
今回はあくまでも「わたし」の考えであって、すべてのプロゲーミングチームに該当するわけではありませんが、それでも参考にはなるはずです。
では、eスポーツの世界でお会いしましょう。
頂いたサポートは血となり肉となり日本のeスポーツ業界へ落ちていきます。GG.