【LoL】謝罪・罰則では信頼は回復しないことを理解すべき時が来た
(記事の総文字数:約1700文字。読むのにかかる時間:約5分)
昨日、League of Legendのプロゲーマー、そしてコーチでもあった「Dara」選手が業界から引退を表明し、それが日本の某プロゲーミングチームが原因なのでは?と話題になっている。
こちらに関しては改めてまとめることはしないので、以下のnoteを見ていただくと綺麗にまとまっているので気になる人は読んでほしい。
※一応端的にまとめてますので、後述。
端的にかいつまんで説明すると、以下のような流れになる。
①Dara選手は韓国人で、日本に長期滞在するために「在留カード」と呼ばれるものが必要だった。
②Dara選手が在留カードを更新する際、チームになぜか取り上げられた※「在留カードを返却するよう」にお願い。
③ただし、これをチーム側はこれを拒否。が、なんやかんやで最終的に返却される。
④その騒動ののち、別のチームに移籍したDara選手が、つい先日引退を表明。その原因が某チームでの出来事だとTwitterにて本人談。
この一連の流れで、各チームやコミュニティに対して「あまりにも甘すぎる対応と明確な調査が行われていない」のが更なる炎上をもたらしている。
海外旅行に行ったことがある人なら分かると思うけども、パスポートに代表されるこれらの身分証明書は、海外では「超大事」です。
というのも、外国において異国の人は「パスポートなどの身分証明書」をもってないと、身分が証明できないからから。
在留カードを取り上げられて、返してくれない環境に置かれたDara選手の恐怖と言ったら、異国の地で細かい現地語も分からず、本来自分を守ってくれるはずの立場の人たちにパスポートを取り上げられた自分を想像してみればわかりやすいのではないだろうか。
これらの動きに関しては今後、各方面から動き・発表が見れると思うので自分の方ではもう触れないが、ここで初めてタイトルで書いたことについて触れる。
謝罪と罰則と信頼の関係
誰しもは一度は悪いことや、間違ったことを行い「ごめんなさい」と言ったり、なんらかの罰則を受けた人も多いだろう。
宿題を忘れて怒られる、駐車違反で罰則を受ける、浮気がばれてビンタされる...etc
こういったときに、たいていは謝罪と罰則を受けることで、ひとまずは「許された」形になることが多い。
だけども、人にはそれぞれ信頼残高と呼ばれるものがあることをわすれないでほしい。
信頼残高というのは、端的に表現すると「その人がどれくらい信頼できるのか」という指標になる。文字通りだね。
信頼というのは、グラスに入っている水のようなもので、良い行為・信頼できる行為を繰り返すことで、グラスにどんどん水が溜まっていく。
逆に、悪い行為・信頼できない行為を繰り返す度に、グラスに穴が開き水が漏れていく、というようなイメージを持ってほしい。
仮に、あなたが何か褒められない行為をしたとしよう。
そうだな...あなたはとあるゲーミングチームに所属し、弱かった味方に対して暴言を吐いてしまい、それがSNSで晒されたとしよう。
さぁ大変。Twitterは炎上し続け、チームオーナーからは「なんでそんなこと言ったんだ!」と怒られます。
そうしてる間にも、グラスに溜まっていた信頼残高という名の水がどんどん減っていきます。
あなたは謝罪を行い、罰則をうけました。
それをしたことで、グラスの穴は塞がり、水漏れは無事に止まりました。
さて、あなたの信頼残高は最終的元に戻った?増えた?減った?
①謝罪も罰則を受けたので、信頼残高は元に戻った!
②謝罪も罰則を受けたので、信頼残高は増えた!
③謝罪も罰則を受けたが、信頼残高は減った!
...
......
.........
謝罪・罰則では信頼残高は増えない
ここでの正解は、③の「謝罪も罰則を受けたが、信頼残高は減った!」です。
「え?謝って罰則も受けたのに、なんで減ってるの?」と思うかもしれないが、謝罪や罰則を受けることは、グラスに空いた穴を防ぐ効果はあれども、減った水を増えることはない。
つまり、謝って「許された」ように感じても、実際その人に対する「信頼」というのは減ったままなのだ。
では、どうすれば信頼残高は再度増えるのか?
答えは単純で、反省し、許しを請い、次に活かす。
これ以外の方法はない。
人間は間違える生き物だし、起きたことは変えられないし、言った発言は戻せない。
ただ、これから起こるであろう「出来事・発言」というのはいくらでも変えられる。
今回の出来事において、様々なコミュニティに対して失望したとの声が挙がっている。
繰り返すが、いくら謝罪をし、罰則を受けたところで、過去行った行為は消せないし、消えた信頼が回復できたわけでもない。
ここから、日本のLeague of Legend業界では、様々な未来が予測される。
その中にはいい未来もあれば、地獄のような未来もあるだろう。
果たして、どのような未来になるのか、自分には予測がつかない。
これから、どのような発表がなされるのか分からないが、最後につい最近起こった某アイドルグループの不祥事に対するとあるメンバーが会見で言ったらしい言葉を関係者各位に贈りたい。
「崖っぷちに居るんじゃない。すでに崖から落ちていることを自覚しろ。」
執筆:Rainbee
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