好きなある一人のnoterさんの作品をとりあえず全部読んでみた
ほとんどストーカーのように…。
好きなnoter さん、と簡単に言ってしまって、「おまえ、好きっていうほどその人のこと知らないだろ」とセルフツッコミを入れたりなどする。知らんよな、たしかに。
そう思って、じゃぁとりあえず、好きだなと思うnoter さんの作品を全部読んでみよう、と思った。「とりあえず全部」というあたりがきわめてわたしらしいと自分でも思う。
というわけで読みました。好きだなと思うnoter さん、サトウ カエデさんの作品を。全部。
カエデさんのページを開き、マウスホイールのラッチを解除してホイールをビューンと回す。画面をものすごい勢いでタイトル写真たちが過ぎ去っていき、底にたどり着いた。
2020年7月13日の時点で一番底にあったのは「35歳からの、おしゃれ再スタートのすすめ」。(あとで気づいたけどこれが最初じゃなかった。後述)
ここから読み始め、足掛け二日かかって、「波に沈む」までを読み終えた。
そしたら、全部読み終えたあとで、もっと古い投稿があることを発見した。ユーザページのトップじゃなくて、右の方にある「月別」というところをクリックすると、過去の投稿が月別にみられる。すると一番古いものは「小さなキスと、花束を」であった。
あわててここから見落としていた分を全部読んだ。んー、この見落としてた部分にもいいのがあるなぁ。
とにかく読んだ。ピンときたフレーズを勝手に「サトウカエデ語録」とか称してノート(リアル)に書き留めながら、噛みしめながら。
字が汚くて恥ずかしいのでちょっとボカした。
途中で、これもしアプリで通知設定とかしてたらキモチワルイことになってるんじゃないかと不安になった。例えば夜寝て朝目覚めたらある一人から70件とかスキがついてたら、ちょっと怖いんではないか。
むかし、「世にも奇妙な物語」で、玉置浩二さんが定食屋のメニューを端から注文しては食う、というエピソードがあって、淡々と食い続ける姿が恐ろしかったのを思い出した。わたしがいまやってることってあれと同じぐらい怖いんでは…。
ちなみに、読んだものにスキを押しながら読んだので自分の「スキした記事」の画面も相当ヤバいことに…。
どこまでスクロールしても全部カエデさん…。ほんとにすとーk…
※ちなみにすでにスキしていた記事もあり、最初の方の見落としていた分を追加したりしたのでこの画像はご本人の投稿順ではありません。
これあれかな、よく知らないやつの携帯に自分の写真が大量に入ってたみたいなキモさになってないかな…。冷静になると画面の状態がちょっと怖いような気がしてきたよ。
読んでみてわかったこと
やっぱ好きってこと。(上の流れからだと美しく響いてない気がする、この「好き」…)
カエデさんとわたしを比較すると、共通点はほとんどなにもない。ほんとに。ほぼ皆無。それなのに、作品には共感できるところがたくさんあった。なぜだろうと考えながら読んでみた。
カエデさんの文章には気配りが溢れている
どの文章もみんな、それを読んで共感できない人への配慮がある。かならずカッコ書きで補足が入っているし、強力に自省も効いている。怒っている文章でさえ、怒りながら反省している。表現はどれもやさしく、常に反対側の視点に触れながら書かれている。無責任に放たれる言葉が無い。
面白いなと思ったのが、例えば激しめの表現が出てくるときに、
床を転げまわって血反吐を吐く(心象風景)
とか、
体液が皮膚から吹き出し(比喩)
みたいなカッコ書きがついていたりするところ。(いずれも「嫉妬の手綱を放さない」より)
わたしは「共感できるところがたくさんある」と感じたのだけれど、「共感できない」と思うところが無いのだった。「そうだそうだそのとおりだ、ともに狼煙を上げようぞ!」みたいな共感ではなくて、「あぁ、わかる」という共感。「こうだよね、そう思うだろ?」ではなく「こういうこと、ありません?」という響き方。
自分のまずいところをしっかり書いている
そこを避けて書くことだってできるようなことであっても、しっかり書いている。これはあとで具体的な投稿を紹介しながら別の記事にまとめようと思うけれど、自分のマイナス面を反省とともに公開できるというのは、芯に強さを持っている証だと思う。逆説的だけれど、弱い部分を隠さずにいられる強さって、本当に強いと、思うのだ。
どこもかしこも、やさしい
やさしい。なんてやさしいんだろう。暑苦しさがぜんぜんない。押しつけがまったくない。
それなのにこんなに暑苦しい一方的なnote を書いているわたし…
でね、全部読んだんだからそれはもう具体的な作品を紹介する「わたしの好きなサトウカエデ」をやろうと思うわけですよ。さらに暑苦しいな…。もちろん、これ紹介したい、というやつ、いっぱいあるわけです。ノート(リアル)にもにゅらにゅら書いたからね。
でも、全部にスキをつけたもんだから、気に入った投稿がどれだったのか探せないわけですよ。なんでマガジン作っておかなかったのか自分。途中で気づいてブラウザのブックマークにサトウカエデフォルダを作ってブックマークし始めたのだけど、序盤のはノート(リアル)に抜粋した文だけしか残ってない。(ブックマークにフォルダ作るのもストーカーっぽくてヤバいかもしれん...)
なもんで、この辺をちょいと整理しないと紹介できないわけです。しかしやります。必ず。たぶんここ三日ぐらいの間で言えば世界一カエデさんの文章を読んだ人だと思うんで、抜き出したフレーズからどの作品だったか思い出せると思う(キモい)。
★追記★
書きました→「わたしの好きなサトウ カエデ(まとめ)」
この二日間、というかもう日付的には三日目に入ったけど、文字通り浴びるようにサトウ カエデさんの文章を読んだ。それはとてもとても、心地よい時間でした。
いただいたサポートはお茶代にしたり、他の人のサポートに回したりします。