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ハッピーエンドを迎えたい


音楽が苦しくなったことが何度もあります。

上手く曲が作れない時、想像していた反応を貰えなかった時、周りの音楽人に追い抜かれていく感覚を抱いた時、全く音楽を作れなくなってしまった時。

「楽しい」がきっかけでギターを弾き始めたのに、なんでこんなことになってしまったのだろうと考えたことが何度もあります。

僕は2022春VOCALOID Collection(通称ボカコレ)に『先生、いいですか。』という楽曲を投稿した後、燃え尽き症候群により約半年間音楽が作れなくなってしまっていました。

(夏に投稿した『夕暮れ、僕は』という楽曲はボカロPとしての活動を開始する以前に制作したものです。)

それどころか、生きること自体が難しくなり いっそ命を捨ててやろうという行動までとってしまいました。

大きな恥を抱えながらも生き延びることとなりました。

人生、産まれたからには幸せを目指す方がいいはずなのに何故こんなに苦しい生活を送っているんだろう。音楽も幸せのための手段だったはずなのに。ずっと考えていました。

もし音楽が苦しいのであればいっそ全部放り投げて、自分と相性の良いパートナーでも見つけて、安定した職に就いて、好きな音楽をたまに聴いたりして過ごせばいいのではないか。

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音楽を作る人間ならもしかしたら同じようなことを考えたことがあるのではないでしょうか。

本記事のタイトルにもなっている『ハッピーエンドを迎えたい』という曲はそんな思考から産まれたものです。

「ハッピーエンドを迎えたい ラッキーエンドで逝きたい
それだけならば 簡単なのにな」
(『ハッピーエンドを迎えたい』より)

ただ、

それでも現にまた僕はこうして曲を書いているし、初めてCDを作ったりなんかもしている。

結局、音楽を作ることによる嬉しさや人との繋がり、聴いてくれる方からの声なんかが忘れられなくて戻ってきてしまったんだと思います。

苦しい時が無かったなんてとても言えないけど、苦しさに塗れていようが音楽に戻ってきてしまう、そういう人生。魔法にかかっているみたいだ、なんて思ったりもします。

この曲を作る直前、僕の友人も同じような状態に陥っていました。(少なくとも僕にはそう見えました。)
この曲はその友人に向けて作った曲でもあります。

そんな経緯もあり、シングルのカップリング限定曲という位置付けではありますが僕にとってとても大切な曲です。

CDを手に取ってくれた方にも少しでも何かが届けばいいなと思っています。

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思い付きでnoteを書いてみたので乱文になってしまったかとは思いますが、読んでいただきありがとうございました。

「繰り返して そうやって
怖がって 毎日を
繰り返して そうやって
転がって この日々を」

僕はまだ怖がりながらも転がって生きていきます。


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