"独り住まい" と "一人部屋"
"独り住まい" と "一人部屋"は、
似たようなもので違いがあるようだ。
私は、兄弟の多い家族で育った為、
一人部屋で過ごした経験がない。
常に誰かと共同で部屋を使っていた。
なので"一人部屋"に憧れて、
ある時、"独り住まい"をしようと思って、家を出た。
"独り住まい"は確かに一人で住んでおり、
"一人部屋"ではあるが、そこには孤独があった。
人数の多い家族で育った私はやはり、
その空間になぜか淋しさを感じたものです。
私が憧れていたのは、寂しさの無い "一人部屋"だったようだ。
誰にも干渉されずに自由に使える空間が憧れだったようです。
今、新しい家族ができ、一緒に住んでいるので
淋しさはないが、"一人部屋"に憧れてしまう。
残念ながら今は、部屋はあるが、いつでも行き来がしやすく、
干渉されやすい部屋に間借りをしているようであり、
閉じた空間になることはない、
人が身近にいながらも、
完全な自分だけの時間を持てるような空間が、
私にとって "一人部屋"であって憧れてしまうのだろう。