「夜桜」

先の見えない土砂降りの雨。
それでも進むしかなかった。

夜の帳が下り、雨は収まろうと、
進むしか、それしか出来なかった。
依然、暗い深淵の闇夜。

突如、暗闇の中でほんのりとした明るさが包む。
道を指し示すように桜の花が浮かび上がる。
あぁ、進む事を許されたようだ。
無題

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