らいむぎちゃん。

駄文をこねこね。

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最近の記事

十字架を背負って生きていく

自分の幸せのために、誰かを傷つけてしまった十字架を背負って生きていく。 自分の欲のために、誰かの大切なものを奪ってしまった十字架を背負って生きていく。 自分の人生と引き換えに、誰かの人生を壊してしまった十字架をを背負って生きていく。 幾数もの十字架を背負い、私たちは生きていく。死ぬまで生きていく。少しばかりの親切が、いつかの過ちに対する償いになるという希望を抱いて。

    • 2019年10月22日

      世間が「即位礼正殿の儀」一色に染まる中、仕事へ向かう私の視線は自然と俯きがちになり、電車の窓から差し込む日と、影の境界線を無意味に見ているだけであった。 祝日ムード漂う家族やカップルなどの話し声が聞こえては消え、また聞こえては消えて、ようやく電車が上野に差し掛かろうとしたときに、私は何気なく顔をあげた。 すると歳はおそらく20代後半くらいの、肌の白い青年と目があったのだ。丁度眉毛にかかるほどで切り揃えられたまっすぐな前髪が、銀縁の眼鏡越しにこちらを見つめるアーモンドアイを更に

      • ただ眠りたいだけ

        この世でわたしが最も好きなことは睡眠で、死ぬほど嫌いなものは朝が来ることである。遮光カーテンの隙間から差し込む太陽の光とか、路上を歩く声の賑わいとか、目をこすりながら浴びるシャワーとか、半分は雑音でしかない朝のニュースを聞き流しながら儀式的に食べる朝食も、あまり好きじゃない。 でも、夜は好きだ。特に雨が降ったあとの夜は良い。窓を開けると、遠くからかすかに聞こえてくる踏切の音が、わたしの心に静かに寄り添ってくれる。コンクリートに深く染み込んだ雨の匂いもまた好きだ。 それに、

        • ブラ紐が弾け飛ぶくらいの恋がしたい

          最近、何かにトキめいたことある? わたしはまったくありません。「この人好きだなあ」と思うことはよくあっても、その人のことを考えて夜も眠れなくなっちゃうみたいなことって、記憶をたどる限り、これまでほとんどなかったかもしれない。 そもそも、激しく求めあうような恋愛をしたことがない。いつも、なだらかに上昇してそのまま惰性で浮遊し続けるような、受け身の恋愛しかしてこなかった。言ってみれば、心の不感症なのです。わたしの脳みそ、ちゃんとドーパミン生成してくれているのかな? 仕事のこ

        十字架を背負って生きていく

          Blue Monday は終わらない

          自分の人生なのに「やりたいことが分からない」なんて、いよいよわたしも気が狂れたみたいだ。小学生のときは、ずっと花屋さんになりたかったし、中学生になってからは映画監督になりたかった。高校時代は、映像制作に明け暮れて、その後は映画を勉強する大学へ進学した。 でも、いつしかわたしのそういう情熱は、都会の雑踏の果てに消えていった。 久々に会いたい人がいた。 何年か前に知り合ったバンドマンだ。ステージに立つ彼を初めて見たとき、わたしの中のあらゆる細胞が弾け飛ぶ音がした。彼は、目が眩む

          Blue Monday は終わらない

          20代のわたしにはなくて、30代のわたしにはあるもの

          30歳になった途端、「もう30歳なんだから」と言われるようになった。もう30歳なんだからいい加減、結婚しなさい。子供産みなさい。ちゃんとした仕事につきなさい。将来のことを考えなさい。30歳になった途端、深夜のスーパーでひっそり安売りされる「賞味期限間近のパン」のように扱われて、しんどくなった。 これがゲームの世界なら、レベル20よりレベル30の方が断然良い。経験値もあって、強い武器も持っていて、一緒に旅をする仲間がたくさんいる。だったら人生だって同じはずだ。 3歩進んで2.

          20代のわたしにはなくて、30代のわたしにはあるもの

          ユニクロのヒートテックが痒い

          わたしの冬に欠かせないアイテム、それはユニクロのヒートテック。1枚セーターの下に着るだけでとても暖かく、かなり重宝している。だけど、最近ヒートテックを着ると体中が痒くなることに気がついた。特に二の腕あたりがひどい。 気になって調べてみたら、結構同じような人がいた。汗を吸収して暖かくする「吸湿発熱繊維」が肌に必要な水分まで奪ってしまい極度の乾燥肌になることで、痒みが誘発されるらしい。今まで全く気にならなかったのに、こんなにも突然ダメになるものなのだなあ。少しだけびっくりした。

          ユニクロのヒートテックが痒い