見出し画像

天国と地獄

冬の大きな大会が終わった
年内にもう一つだけ小さな大会があるが
ビッグイベントがようやく終わった感じがする

4年ぶりに野外でソロをやった
知らない人もいる空間でステージに立つのは2019年ぶりだった
何か所か間違ったし
てんぱったものの
全体的にはよくできたと思う

お褒めの言葉も頂いたし、急に声をかけた友人も見に来てくれた
凄く嬉しかった
やれた
よかった
やっと前のようにステージに戻ってこれた
感慨深くて一人で泣いた
野外ステージ立てなかった4年間はつらかった
一人だけ取り残された気持ちになり
いろんな人を恨んだ
自分を責めたし
腐れもした

ようやく戻ってこれた
これが素直な感想だ

でも人前に立つということは
良いことばかりではない

4年の間に
私は確実に年をとった
体力もなくなったし
太りもした
白髪も多くなり
化粧のノリも悪くなった
更年期の症状も出始めた
膝は痛くて 思うようにリズムがとれず
1曲のソロで息があがった

それなりに運動をし
いつステージに戻ってもいいようにとやっていたつもりだったのに
自分自身が思い描くカッコいい姿では戻れなかった
そんな自分が情けなかった

太ったね
老けたね
とニヤニヤしながら言われて
ステージに戻れた喜びと
こうやって容姿をいじられるのはずっとストレスだったな、と思い出して
悲しくなった

この4年間の間に
カウンセリングの先生や認知行動療法で
だいぶ良くなってきていた心の安定が
一気に破壊され
また不安定な日々に逆戻りした

もちろん前より落ちることはなく
寝込むこともない
ただ、頂いた写真や動画を
何度も確認し
ちゃんとできていたか 
容姿は気持ち悪くないか
これはひどい
やっぱりだめだ
カッコ悪い姿で
ステージに戻ってしまった自分を責め続けている

摂食障害も出始め
ありのままの自分を受け入れることができなくなった

他人の評価に左右される私は
賞賛と貶されることの間で
いつも一喜一憂する

これからどんどん年をとる
もっと体も思うように動かなくなる
これは当たり前のことで
受け入れていくしかないのに
自分が気持ち悪くて仕方がなくなってしまった

とりあえずもっと体にいい生活をしよう
少しずつ
少しずつ

本当はやっと
ステージに立てた自分を褒めてあげたい
でもできないのだ

自分の中で2人の人格が言い合いを繰り返している
「ステージ立ててよかったね」
「え。でも気持ち悪い姿で立って恥さらしだよね」

ありのままの自分を受け入れて認めることほど
難しいことはない

自分をわかってあげたいのに


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?