燦然と輝き続けてほしい青春18きっぷ

2010年10月29日(金曜日)、JR旅客鉄道各社は、2010年度冬期の青春18きっぷ発売を発表した。東北新幹線全通による東北本線八戸―青森間(並行在来線)の青い森鉄道転換により、“今冬(当時)の発売が危ぶまれていた”と思う人が多かったようだ。これに伴い、ルールが改訂される。

先述した東北新幹線全通により、東北本線八戸―青森間は青い森鉄道に転換される。しかし、東北本線と線路がつながっている八戸線、大湊線については、JR旅客鉄道史上初めて“孤立”してしまうことになった。これが“青春18きっぷ最大の焦点”となったわけだ。

そこで、八戸―青森間は八戸、野辺地、青森の3駅以外で下車しなければ、青春18きっぷが利用できる特例を設けた。ただし、例として、近辺に入浴施設がある浅虫温泉、十和田観光電鉄乗換駅(2012年4月1日〔日曜日〕付で廃止)の三沢で下車する場合は、青い森鉄道の運賃を支払うことになる。

それ以外は、これまでどおりで、値段も据え置きである。しかし、夜行快速の定期運行がなくなったこと、今後も新幹線開業が現実になると、並行在来線の第3セクター鉄道転換が予想されるため、青春18きっぷは「安泰」とはいえないだろう。さいわい、九州新幹線鹿児島ルート全通後も博多―八代間は、「JR九州鹿児島本線」のままになるので、次なる大きな波がやってくるのは、北陸新幹線長野―金沢間延伸時になるものと思われる。

なにはともあれ、2010年度冬期も青春18きっぷが発売されるのは喜ばしいことである。個人的なことだが、“日本の鉄道完全制覇”という大きな目標に向けて、まだ乗ったことのない路線に会えることを楽しみにしたい。
--------------------------------------------------------------------------------------ここまでは2010年10月29日(金曜日)にRailway Blogで掲載したもので、noteの転載にあたり再編集しました。

その後、新幹線は続々と開業し、西九州新幹線を除き、並行在来線が第3セクター鉄道に転換されました。

2024年6月18日(火曜日)、JRグループは「ようやく」と言っていいのか、2024年度夏期の青春18きっぷ発売を発表。2024年度冬期は2024年11月頃に詳細が発表されるものと思います。おそらく、今後はシーズンごとに青春18きっぷの発売を発表するのではないでしょうか。

許せないのは鉄道乗蔵です(諸説によると、櫛田泉という経済ジャーナリスト 兼 合同会社のCEOだとか)。

ふざけた名前もさることながら、「鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です」という意味不明なプロフィール。頭の中が時刻表のワリには、日本の鉄道を完全制覇していないのは矛盾している。頭の中が本当に時刻表だったら、山手線の回送列車や試運転列車も含めた全列車のダイヤ(山手線を走るのは各駅停車だけではありません)、ドクターイエローの運行日とダイヤぐらい丸暗記で一発回答できるでしょう。

学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました」とありますが、なんの修行なんだろうね。説明してほしいね。

Yahoo! ニュースのエキスパートだそうですが、なにが言いたいのかわからない、ほかのメディアで報じた記事をほぼパクる、中途半端に終わる、X(旧Twitter)でお茶をにごすなど、次元が低過ぎる。こんなアホんだらを起用する企業も人を見る目がないよね。明らかに物事を真摯に取り組んでいない、鉄道をなめています。

特に2024年6月15日(土曜日)以降、青春18きっぷ関連の記事はきわめて悪質です。

まず、「まさかのサイレント廃止か!? 夏の『青春18きっぷ』発売の公式発表いまだなく、SNS上で募る不安の声」で火をつけて、人々(特に青春18きっぷユーザー)に不安を与えました。SNSの憶測を拾い集めるのもどうかと思いますね。SNSでも事実を拾い集めるのがプロのモノ書きというものです。

6月17日(月曜日)の「サイレント廃止心配される『青春18きっぷ』に異変!? 特集掲載のJTB時刻表、発売告知がXから削除…」では、明らかに鉄道乗蔵の記事によって、出版社にも影響を及ぼしたことを伝えています。出版社にとっては、「まさかのサイレント廃止か!? 夏の『青春18きっぷ』発売の公式発表いまだなく、SNS上で募る不安の声」を読み、“スクープ”という認識になったのでしょう。

6月18日(火曜日)の「『青春18きっぷ』2024年夏季分は7月10日から発売! JRグループが公式発表」では、反省や謝罪もなく、JRグループのプレス発表はいいにせよ、他媒体が載せた記事を入れるという無能ぶり。普通、ニュース性に関する記事は他媒体が先に発表しても、当該企業の広報に問い合わせて、確認するのが媒体にとっての筋というものです。

私も青春18きっぷについては、いくつか記事を手掛けました。すべての記事において、「サイレント廃止」など、デマを流したことは1度もありません。青春18きっぷを廃止するのであれば、JRグループはきちんと発表するはずです(現に企画きっぷの廃止については必ず発表している)。

Yahoo! 側にとっても、鉄道乗蔵のデマによって、会社の信用、信頼に傷がついたのは明らか。損害賠償を求めてもいいレベルでしょう。ただちに鉄道乗蔵を奈落の底にたたき落としてもらいたいね。双方に苦言を呈す。

鉄道乗蔵よ、さっさと筆を折りな。


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