｢ジャスティファイド〜俺の正義〜｣
ロマン。それは銃、酒、煙草が似合う渋い漢の流儀。物心ついた時からセーラームーンではなく戦隊モノのブラックを選んだわたしにとってこのドラマはロマンそのものだった。ちなみに戦隊モノのブラックと付き合いたいとか好きだとか、そういう推し方ではなく“ブラックそのものになりたい ”という憧れだ。それは今も変わらない。生え際の白髪すら武器に変え、スキットルを持ち歩く渋くてかっこいい男になりたかった。(？)話が脱線しましたが、心優しいフォロワーさんからお借りしたアメリカのテレビドラマ｢ジャスティファイド～俺の正義～｣(2010～2015)をやっっっと完走しました！！！！！シーズン6！長かったような、短かったような…
｢ジャスティファイド｣とはエルモア・レナード原作の短編小説“Fire in the Hole”をテレビドラマ化した現代風西部劇。です！主な登場人物はこちら。主人公 レイラン・ギヴンズと同僚達、そしてレイランの故郷の炭鉱仲間ボイドを取り巻くケンタッキー州の人間が撃ち合ったり殴りあったり裏切ったり愛を誓ったり撃ち合ったり撃ち合ったりします。なんせ銃撃戦の割合が多い。そう、ここはケンタッキー州 ハーラン郡。誰かを撃たないと生きていけない。“現代風西部劇”と、その名の通りレイランはまるで西部劇から抜け出してきたかのような出で立ち。しかも特技は全く躊躇のない早撃ち。物語の始まりはマイアミで働いていたレイランはカルテルの殺し屋を殺したおかげで故郷のケンタッキー州に異動してくるところからスタートです。カルテルの殺し屋ですよ？不意打ちで殺したとかなんとかレイランは責められ左遷させられたわけです。
ところで舞台となる｢ケンタッキー州ハーラン郡｣という場所はお酒を売っていない地域。いわゆる『禁酒郡』です。ハーラン郡のハーランはその昔、独立戦争で活躍した軍人の名前なんですって。そしてハーランといえば石炭鉱業が盛ん。炭鉱会社治安部隊と警察の抗争が｢血塗られたハーラン郡｣と呼ばれた時代もあったそうです。ドラマの背景にある歴史を踏まえて見るとまた面白さが倍増すると思います！オタクなので細かく調べるの楽しい…
暴れ馬のような保安官補レイラン・ギヴンズを演じるのはティモシー・オリファント。甘いマスクに色気のある目元の黒子。なが～い足にジーンズが似合う。勝ちです。勝ちしかない。ティモシー・オリファント、超かっこいい。
レイランがバッジと銃を見せてきたら一巻の終わりです！(？)保安官って昔から悪しきものの追跡・捕獲を仕事にしているそうですけど裁判所でも色々仕事してるんですね。勉強になるなぁ。犯罪ドラマ、大好きなんですけどほんと勉強になりますよね。
主人公と対極の位置にいるのが、若き日のレイランと同じ炭鉱会社で働いたことのあるボイド・クラウダー。地元じゃ知られたワルの家系です。このボイド、ただのワルじゃない。炭鉱で磨いた爆破の腕は良く、頭も良い。スマートなワルです。名だたるハーランのワルの中じゃクラウダー一家は極悪ですね！ボイドとレイラン、共に命をかけて炭鉱で働いた妙な絆がまた良いんですよ。お互い敵同士なのに、物語の中では殺しあったり助け合ったり…あれ？これ週刊少年ジャンプかな？っていう展開がアツイ。炭鉱って、命がけの仕事だから運命共同体なんですよ。そこですね、そこ！
ボイドをとっ捕まえて刑務所送りにするのがレイランがハーランに呼ばれた理由でもあるみたいでしたね！
向けられた(売られた)銃口(喧嘩)は全て買う(撃ち殺す)レイランですが、時たま｢撃つのは俺じゃない｣と言う時があります。そんな時は同僚のティム・ガターソン(ジェイコブ・ピッツ)が軍隊仕込みのスーパーショットでレイランをアシストします。
ティムは元陸軍特殊部隊のスナイパーです。アフガニスタン、イラクに出兵経験のある彼は時たまライフル片手にワルを撃つんですけどレイランの影響受けてるのかシーズンを追うごとに撃つことに躊躇しなくなってる気がしてヒヤヒヤしました…レイチェルとティムの出番をもっっと欲しかった…演じてるジェイコブ・ピッツは｢ザ・パシフィック｣でも軍人役でしたので様になってますね。説得力あります。スナイパーに弱いのでもうほんとにジェイコブ・ピッツの役めっちゃ良かった…あとカワイイ系の顔に似合わず低くくて良い声なの、たまらないな…レイランとはまた違った魅力の保安官補です。ティムとレイチェルとレイラン3人の絡みもっと見たかったな…
ところでこの｢ジャスティファイド｣なんですが、プロデューサーの関係で｢バンド・オブ・ブラザース｣｢ザ・パシフィック｣｢プライベート・ライアン｣｢スニーキー・ピート｣のキャストがもうそれは数え切れないほど出演しています。キャストが好きな方にはもってこいですね！個人的に｢バンド・オブ・ブラザース｣のジョージ・ラズ役のリック・ゴメスがめっちゃいい役だったな～と思いました！スーツ似合う！
｢ジャスティファイド｣シーズン4のシメが1番好きだった…
音楽がまた良い味出してるんですよ…アパラチア山脈の高い山々、澄んだ空、ウイスキーを片手に故郷を憂う。ロマンです…とにかくレイランがかっこいい。女によく騙されるし、女運も無いし、酔って喧嘩したり、親と上手くいかなかったり、ワルと戦って撃たれたりするし、マフィアと撃ち合ったり、カルテルに追われたり色々あるけどレイランはかっこいい。ありがとう、ティモシー・オリファント。気軽に見られるのでおすすめです。どうやら、続編も作るみたいですよ！俺の流儀で悪を裁く！
わたしが好きな西部劇(というジャンルになるのか？)は
・ジャンゴ
・トゥルーグリット
・マグニフィセントセブンです
サポートありがとうございます！たくさんレビューを書いていきたいです